「一握りの砂」・大塚国際美術館(2)
システィーナ・ホールでガイドさんの説明を聞く
バスは山裾にある美術館の正面玄関に到着しました。山をくりぬいているらしく玄関を入ると長いエスカレーターがあり、上るとインフォメーションでガイドさんの案内(主な絵画などについて説明あり)にしたがって見学に入りました。この階は地下3階になっており環境展示として古代遺跡や教会などの壁画を環境空間ごとそのまま再現して臨場感を味わえる立体展示になっていました。
特に、システィーナ・ホール(礼拝堂)の天井画や壁画(ミケランジェロ)は見事なものでした。
エル・グレコの部屋
地下2階では『最後の晩餐』が印象に残りました。とても大きな作品でした。部屋の両サイドに修復前と修復後(人物の足が机の下から見えるように描かれている)の壁画があり
比較して鑑賞できるようになっていました。
『最後の晩餐』
また、ボッティテェリの『ビィーナスの誕生』に出会いました。実物をイタリア・フィレンツェのウフィツィ美術館で観ていましたので、なつかしい気持ちになりました。
ムンクの『叫び』など二段重ねに展示
地下1階に上がり、ここではバロックのゴヤの作品や、近代のターナ、ミレー、ルノアール、ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン、ムンクなど美術史上有名な作品がたくさん並んでいました。ただ、ムンク『叫び』など二段重ねに展示されてあり、残念に感じました。
ゴッホの『ひまわり』などの作品
山の上が、地上1階と2階になっており、現代絵画を中心に展示されていました。先に記したピカソなどの作品が展示されていました。
ポロックの『秋のリズム:No.30』
この作品の説明
『秋のリズム:No.30』
1950年
266.7×525.8cm
ニューヨーク・メトロポリタン美術館
『「注がれた」絵の具による代表作である。絵の具は、滴りとしてカンヴァスに縦横無尽にめざましいスピード感で疾走する。これゆえに「アクション・ペインティング」という呼称も生まれ、アメリカの抽象表現主義の確立を決定的なものとした.画面は伝統的な奥行き広がりといった階層性から自由になっている。ポロックは、シュルレアリストによって発想された絵の具の滴りの偶然性による方法を全面的に拡大徹底させた。』
鳴門海峡の白砂がこのような原寸大の複製陶板画になり、世界の名画に触れることができるのはすばらしいことだと思いました。またゆっくりと大塚国際美術館を訪れたいと思いました。

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