秋月遺跡の調査現地説明会より(1)
森の広がる日前宮、その向こうに日進中学校、手前は発掘現場の向陽高校(青いプールの左側)、
向陽高等学校の体育館建て替えにともない、秋月遺跡の発掘調査がおこなわれました。どんな遺跡・遺物が出るのだろうか楽しみでした。その調査現地説明会が、昨年9月19日にありました。
説明会の現場、遺跡の中に突き刺さって見える柱は海草中時代のものらしい
秋月遺跡は日前宮を中心とした遺跡で、日進中学校や旧宮小学校あたりを含み、これまで数次にわたって発掘調査がおこなわれ、古墳時代や古代〜中世の遺構が注目されてきたのです。(1985年の向陽校舎建築時に古墳時代前期の前方後円墳が発見されている)
今回の調査では、古墳時代(中期〜後期)の古墳4基、奈良時代の建物2棟、平安時代の井戸1基、室町時代の瓦積み井戸1基、池状の大土坑、大溝などが発見されました。
古墳については、5世紀前半の方墳1基(一辺12m)、6世紀前半の円墳3基(直径14,12,10m)です。周溝からは数多くの土器が出土し、付近からは古墳に関係するとみられる玉類が見つかりました。
まさに複合遺跡なのです。
古墳時代の周溝から出た土器

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