Jogo式Canoe Life

リバーの人たちの方が、サーフカヤッカーよりはるかにスッテプ軽くサーフトリップに出かけていく。インドネシア、ニュージーランド、オーストラリア、そしてついにハワイのノースだ。

　某カヌー店勤務のOさんだ。うらやましい。１２月に会った時、ハワイに行くなんて、一言も言ってなかったのになあ・・。

　

「マイライフ」、ビルクリントン前米国大統領の自伝を読んでいる。

　面白い記述があった。クリントン大統領が政権を預かったとき、湾岸戦争を終えたパパブッシュ大統領の次だから財政赤字が最悪だった。少しでも予算削減をしたい。あるブレーンがアイデアを出した。以下はクリントンさんの記述だ。

　沿岸警備隊の海難救助活動に料金設定をしよというので、わたしは詳細を尋ねた。すると、沿岸警備隊は、操縦者本人の不注意で遭難した船を年がら年中救助に行かされるのだから、料金を徴収すればいいという。
　
　私は思わず笑ってしまった。「じゃあ、警備艇を横付けしたり、ヘリからロープを垂らしたりして、いざ救助をしようと言う時に、おもむろに『ビザですか？マスターですか』と聞くんだな？」。

　ハハハハハ、大統領になる人は、ユーモアがあるな。さすが。

　

　グリーンランドではありません。アラスカでもありません。千葉県内房（東京湾だ！）、新舞子浜です。

　新舞子浜のグリーンランダースのベース（クラブハウス）にお邪魔してきました。

　今日は、スキンカヤック作りを見せてもらったのですが、同時に４艇のカヤックを作っています。世界的に見ても、こんなところ、めったにないはずです。

　

　多くのカヤッカーが集い、楽しい雰囲気でカヤック作りに励んでました。春には今作っているスキンカヤックが進水式を迎えるでしょう。新舞子浜から日本各地にスキンカヤックのそよ風が日本中に吹いて行く予感がします。

　

　カヌー界レジェンド（先覚者）、吉岡嶺ニさんに会った。６８歳にして、まだキラキラした目で次のカヌー旅の計画について語る姿は、まさに少年だった。

　日本５島周回を２３年かけて完結させた吉岡さんであるが、「サラリーマンはみんな、ゴルフをやるでしょ、アレと一緒」と軽く受け流すのだ。

　５島周回も、目的ではなく結果だ、と軽い感じでいうのだ。鎌倉から出発して西に東に漕いでいるうちに、本州を一周してしまい、そして、次は四国だ九州だと計画が広がって行ったようだ。尺取虫方式で進んでいったらこうなったみたいな
感だ。

　吉岡さんの次の計画は、ヨーロッパの川と運河を使って、２０００ｋｍのツーリングをすることだ。今年の夏から３年掛りの計画だ。まだこれからの計画だ。だから「こっから先の話は、ホラ話ですけどね」といって、ツーリング計画について話してくれた。いたずらっぽい笑顔を浮かべながら・・。

この中から気に入った格言が見つかるかな？

「よい報告は翌朝でもいいが、悪い報告は即刻我を起こせ」　ナポレオン

　「迷ったら常識でなく心で決めるべき」　　ジョージダイソン

　「徳は孤ならず。必ず隣あり」　孔子

　「現状維持は堕落だ」　反町康治元アルビレックス新潟監督

　「若い者は団体競技をすべきだ！」　白洲次郎

　「人間の不幸は部屋の中にじっとしていられないことである」パスカル

　「初心者の最大の欠点は、例外なく敵発見が遅いことである」坂井三郎

　「お前が墓に持っていけるものだけが財産だ」　ハンスセリエの父

　「人間には誠実な人と、そうでない人しかいない。遺憾ながら誠実な人の方が少ない」　ビクトールフランクル

　「老人になってから知恵の栄養不足にならないように、若いうちから投資しなさい」　レオナルドダビンチ

「習慣は帝王である。それによってなし得ないものはない」モンテーニュ

　「生活は質素に、志は高く」　ワーズワース

　「子供をダメにするのは、欲しいものを何でも与えることだ」　ルソー

　「小さな円を描いて満足するより、大きな円の、その一部である弧になれ」　ブラウニング

　「医師もまた言葉を使う人」　ソクラテス

　「モデルを探し、モデルに学べ」　日野原重明

　「幸運は備えある人だけに恵む」　パスツール

　「不況の時は食べ物商売」　アイアコッカ

　「水に気を付けろ、食べ物に気を付けろ、現地の女に気をつけろ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　石原慎太郎

　「集中力の基盤になるのは根気であり、根気を得るには体力が必要だ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　羽生善治

　「ガイドはやるに値する仕事だ、しかし割りのよい仕事ではない」
　「事故を起こしてしまった人間に共通しているのは、分かりきっている　　危険をその時だけ忘れていることだ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新谷暁生

　「仕事は悪」　立石光正




　

　遠征計画、英語ではエキスペデイションプランニングが、この言葉に当たるだろうか。

　遠征は実際やってる時は淡々としたものだ。実は計画を練っている時の方がワクワク、ドキドキしたりするものだ。子供の頃、遠足の前夜は寝れないものだったが、あの感覚に似ている。

　情報を収集し、地図を手に入れ、現地の人からインタビューし、過去に行われたその地域のカヤッキングの記録を洗いざらい探す。そして、自分の休み、時間、資金、スタイルと照らし合わせながら、計画の輪郭を作っていく。さらに、実際的なシュミレーションを繰り返す。特に最悪を想定したシュミレーションを繰り返す。

　こういった作業が楽しいのだ。知的で冒険的な心を刺激してくれる。そう、近所のガキどもで行った裏山探検や、あの島まで泳いでみようと顔を寄せ合い相談したあの時のワクワク感と同じように思う。ようは、遠征ヤは、まだガギの頃の心を持ち合わせているということ。子供なのだ。いつまでもキラキラとしたあの頃のような目と心を持ち続けていたいものだ。

　アポロミーティング（サーフカヤックのイベント）では、波がなかった。そこで九十九島でシーカヤックをしようと話になったのだが、この時ジェフとハダスも九十九島を漕いでいたのだ。全くの偶然だった。
　
　２００４年３月、九十九島でジェフとハダスに出会った。この出会いがなかったら、シーカヤックはやってなかったろう。僕はサーフカヤックをしに九州を訪れていたし、ジェフとハダスは日本に一周中だった。本来なら接点がないはずだった。

　
　なぜがハダスと話が弾んだ。同い年だったこと、それとサーフィンや東南アジアに興味があるということが共通項だったからだろうか。当初、ジェフとハダスが何者かと言うことが、よく説明されていなかった。どのレベルにある、どんなタイプのカヤッカーなのか皆目分からなかったので、日本のシーカヤック関係者はある種、手を出さなかったような印象が僕にはある。

　ハダスとの会話から、「こいつら遠征ヤだ」というのがすぐに気が付いた。僕はカヤックでアジアの川や海を旅を始めて７年ぐらいになる。そして、ジェフとハダスのような匂いのする西洋人に多く出会っていた。彼らは楽しそうなこと、チャレンジ、スリルが大好きだ。そして、これらを行うことを人生の主目的置く。

　このような行動や価値観は、日本では受け入れられがたいものだろう。ようは年中遊んでるわけだ。仕事より遊び（expedition）が優先。そして、ある種、こういう人間の層、集まりがあって、皆つながってる。こういう連中表す日本語はあるのだろうか。高等遊民か？しかし高等遊民は詩人なんかのイメージだ。やっぱ遠征ヤでいいだろう。

　僕とシーカヤックの出会いは九十九島だ。だから、九州一周の旅のスタート地点は九十九島がふさわしいと思った。九十九島から出発し、九十九島に帰る旅。まだまだ半分しか漕いでない。残りの半周を漕げる日が待ち遠しく思う今日この頃だ。
　

　２００２年の冬だったと思う。葉山に住んでいた僕の家を、一人のカヤックビルダーが訪ねてきた。サーフカヤックを作ったが、まだ地元にはサーフカヤックをやる人が少なく、自分の作ったサーフカヤックや、サーフカヤックの世界について話をしたいということだった。
　僕は喜んでこの御仁を迎えた。気の置けない仲間のサーフカヤッカーも交え大いに盛り上がった。この時、御仁が「自分の地元には、一緒懸命サーフカヤックをやっているメンバーがいるんだ。すごい熱心で上達の可能性があるがあるが、今一歩のところで、高い壁があって、これを超えられないんだ。城後さん、一回自分の地元に来てライディングを直接見せてやってくれないか」と頼まれた。
　僕は即答、「いいですよ」と答えた。何か縁のようなものを感じたからだ。直感とでも言おうか、なにか「ピン」と来るものが
あったのだ。
　訪ねてきた御仁は、その後、長い付き合いになるのWF社水野代表。この出会うが、九州で行われるアポロミーティングというサーフカヤックのイベントにつながって行った。そして、さらなる展開が待ち受けているのであった。

　先週末は、充実した日々を過ごしました。

　金曜日、柴田丈広さんと山を歩きながらシーカヤック談義に花が咲いた。話は北から南に、西から東へ、遠い昔から未来へと、多岐に渡った。

　土曜は吉岡嶺ニさんのお宅に行った。吉岡さんは「よく焼けてるね」と笑いながら僕を部屋に招きいれてくれた。

　僕はシーカヤック初心者だ。初心者の強みは先輩に遠慮のない、よく言えば忌憚のない質問をぶつけられるところだ。

　柴田さんには「ナビゲーションミスをしたことがありますか？」「何か温めている遠征計画はありますか？」と聞き、吉岡さんには「ツーリング中、一日いくら使うのですか？」「なぜファルトボートだったんですか？」と質問する。

　質問の答えの中から、本質的な意味や香りを嗅ぐ。やった人にしか、行った人にしか見えない風景や、意味について教えてもらう。そして、触発される。感性がくすぐられる二日間だった。

　日曜は僕の旅の最大のサポーター、神谷さんが三浦に来たので、一緒に葉山の海を漕いだ。葉山では白洲さんの家にお邪魔し、コーヒーをご馳走になりながら、またしても楽しい会話と時間を過ごした。いや、カヤックの世界は、小さなコミニティだなあと思う。だからこそ、誰ともどんな先輩とも接することが出来て、これもカヤックの楽しみなのだと思った週末だった。

　４ｍの新庄人形が立っていた。渋谷とはそういうところだ。　
　
　アメリカにシーカヤッカーという、シーカヤック専門の雑誌がある。１９８０年ごろから続いていると聞いている。
　この雑誌は、世界のシーカヤックのシーンをリードしている権威ある雑誌とみなされている。隔月発行で日本ではコアなカヤッカーや、プロのカヤッカーがこっそりメール便で取り寄せ読んでいるようだ。
　しかし、この雑誌は日本の書店で買える。渋谷（１０９があったり、こぎゃるがいるところ）のタワーレコード内の書店で売っておるのだ。
　タワーレコード内の書店はPOPミュージックと外国人向けに特化した書店だ。お客の半分は外国人だ。そんな書店の中で売っているのだ。面白いのは、シーカヤッカー誌はサイエンス、ネイチャーのコーナーに置かれていること。スポーツのコーナーではないのだ。スポーツコーナーにはサーフィンやダイビングの本が置いてあるが、これらとは一線を画すのだ。なにか気品のようなものを感じずにはいられない。

写真提供　馬場さん
　
　次回の九州旅の概要です。

　宮崎で中断している九州一周計画、３月９日（木）より再開します。
　９日から九州東岸を北上、３月２４日まで漕ぎ進めるところまで進みます。
　恐らく、今回の日程ではゴールの九十九島まで到達できないと思われます。九州北岸域で2ndステージのゴールとなるでしょう。残りは4月の週末か、GWの休みを利用して、九州旅を完結させようともくろんでいます。

　毎度、九州の皆さん、飽きずにお付き合い願います。楽しくやりましょう。飲み食らい、そしてまた漕ぎましょう。

　keep　paddling!

　自己責任という言葉がクローズアップされるのは何故か事故や事件が起きてからだ。事故の前に真剣にこの言葉が議論されることは少ない。

　最もこの言葉が世の中で使われたのは、イラクで３人の若者が人質になったときだろう。ところがこの時は「事項責任」＝「どういう結果になってもしょうがない」的な使われ方をして、この言葉の本質に迫る議論は巻き起こらなかった。

　責任には義務が必ずセットになっている。義務を果たせない人が、責任を口にするのはいけない。アウトドアスポーツという自然相手のスポーツを楽しむには、そのための義務はあると思う。気象の勉強をしたり、スキルアップに励んだり、安全を得るための試行錯誤をしたり。何より海に出た以上、必ず帰ってくるというのが最大の責任であり、義務だ。

　最近、シーカヤックの事故について耳にすることが多い。しかし、事故が起きた後、なにも変わらない。また平凡な日々が続く。誰もが事故のことを語らなくなる。この繰り返しだ。

　以前、日本でシーカヤックの大きな事故が起きたとき、イスラエルでシーカヤックガイドをしている遠征ヤの友人に「どう思うか？」と聞いたことがある。

　返事は「とても残念な事故だ。残念ながら事故を絶対的になくすということは不可能だ。しかし我々は事故をなくすために努力し続けなければならない」というものだった。

　「自己責任」について、あなたはどう考えるかな？

　若布シーズンがやってきた。そして若布おじさん達が活動開始だ！

　大西風の吹いた次の日、海辺には若布採りのおじさん達が集まってくる。手には鉤の付いた竿、長靴、防寒具を身に付け、朝早くから若布採りにいそしむ。海が荒れると、岩場に着いた若布が剥がれる。これが海岸に流れるつく。漂流して海岸に流れ着く天然若布の採取は漁業権に接触しないので、海岸に打ちあがる前に、鉤付き棒で引っ掛けて取るのだ。
　打ち上げられた若布は、傷が付き、砂まみれで、あまりおいしくない。打ちあがる前の若布がベストだ。
　若布はさっと火を通せばすぐ食べられる。採り立ての若布はものすごく柔らかく、海の香りがする。特に1月の若布は新若布といって、やわらかさが抜群。ゼリーのように柔らかい。　すぐに食べるのがいいが、余った若布は塩を振って軽くすり込み、ビニールに入れて冷凍庫へ。2ヶ月ぐらいは問題なく食べられる。そのまま干してしまうのも手だ。
　潮の流れで、若布が流れ着く場所は決まっている。逗子海岸の鎌倉より、森戸海岸、長者が崎海岸が三浦半島では若布おじさんの出没ポイントだ。
　さっ、僕も一年分の若布を採りに長靴履いて出撃だ！

　３年前、伊豆で行われたシーカヤックアカデミーというイベントに参加した。この時、カヌーイスト誌の編集長に会った。そして口説かれた。「城後さん、あなたのツーリングのことをカヌーイストに書いてください。読者の励みになります」と。
　その後２年間、自分のファルトボートのツーリングやシーカヤック旅の報告を書かせてもらった。軽い気持ちで書き始めた報告書だったが、その中に多くの出会いや、気づきがあった。それが僕の収穫だった。
　気が付いたことは、当然といえば当然だが、カヌーを楽しむということと、それを文章にするということは全く別次元の話だというのが分かったことだ。カヌーを楽しめているからって、楽しい文章が書けるわけではない。文章を書くのも、カヌーを楽しめるようになったように、一から経験を積んでいかなければならないということだった。
　今だ、楽しい文章を書けるには至っていないが、２年前よりはるかに短時間で、苦労なく文章を書けるようにはなった。
カヌーイスト誌には、いい機会を与えてもらった思い、感謝している。
　残念ながら、３月号を最後にカヌーイスト誌は休刊になる。先週、最後の原稿を送った。さて、今後、僕はツーリングの報告書をどこに出そうか。思案しているところだ。

　

　懸垂５０回、腹筋５０回×１０セット、ベンチプレス４０キロから７０キロまで１０回×１セット。肩、内外旋５０回２セット。スクワット。いつものメニューだ。
　３年前から週一度だがジムに通っている。カヌーを始めたとき、これはレジャーなので、トレーニングやストレッチのようなことはやらないでいいと思っていた。
　ところがサーフカヤックを始めて、ケガが増えた。自然とフィジカルなことやストレッチに気持ちが向いた。
　プロのサーファーと話していて筋肉の付があまりのいいので、何でだ？と聞いたら「鍛えてるからだよ、あたりまえじゃん、じゃないとゲットできないよ」といわれた。「サーファーって皆そうなの？」と聞くと「まあね」といわれてショックを受けた。
　ストレングストレーナのいるジムの門をたたいた。初日にトレーナに言われた。「城後君、上半身はついてるね、でも下半身がダメだ。スクワットからだね」　さすがプロ、見抜かれた。以後、毎週このジムでお世話になってる。　

　この3年、僕はサーフカヤックでケガは一度もしていない。