シカトロの具体的な方法について質問が来ますので、お答えします。
まずは、始めに断っておきますが、この方法は、僕は先輩のTさん、波男さんから教えてもらったものです。教えてもらったと言うよりも、その方法をコピーして実践しているだけです。先輩なしには、この遊びに出会いませんでした。感謝なのであります。

これが弓角です。江戸時代中期に相模湾で始まったと言われています。名前から分かるように、昔は牛の角から作られていたそうです。そして、長い竹竿に糸をつけ、ナブラの中に弓角を投げ込み、魚がかかったら、そのまま浜まで一気に引っ張って釣り上げたという話が伝わっています。実際、大磯から小田原にかけては現在でも弓角を使った投げ釣り、サーフトローリングのめっかです。
これはトレーラーです。弓角を流す深さをコントロールする必要があります。そこで、角から1.8-2mの糸をつけ、このトレーラーに結びます。このピンクのトレーラーはマウスと言って、海面近くに弓角を流したい時に使います。
これは潜行板です。弓角を深く潜らせたい時に使います。時々、ビーチコーミングをしていて拾ったことありませんか?

これはTさんの例です。短い釣り竿をカヤックにホルダーを付けて引いています。赤いトレーラーは飛行機といわれるもので、表層に波を立たせて魚を寄せる効果があります。
僕は糸巻きに20mの道糸を着け、糸巻き自体はデッキのバンジーにはさんでトローリングします。魚がかかると糸巻きが抵抗で動いたり、音を立てます。そうしたら手で糸を巻き上げると言ったシンプルな方法で釣っています。
安全対策として、手の届く範囲にナイフなどの糸を切れる道具を持ちます。また仕掛けは万が一の時リリースできるように、完全固定しないこと。絶えず周囲を見渡し、漁船や動力船の運航の妨げにならないことなど、十分に対策をとる必要があります。

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