バスでカンボジアのストゥントレンに移動した。渡船場の横で焼きバナナを売っているおばちゃんが、火力が弱くなると、赤いダンボールで炭をパタパタ扇いでいた。よく見ると・・。「地雷注意」の看板だった。
この国は、長く内戦に苦しんだ。よって銃器も広く出回っているだろうし、治安もどうなんだろう?自分で調べ、感じて判断するしかないだろう。

ストゥンに3日滞在して、河下りのチャンスがあるか、探ってみた。当初、クメール(カンボジア)語が使えなくって、苦労した。今回の行程が、タイ→ラオス→カンボジアという道をたどったが、タイ語、ラオス語までは対応できたが、ラオス語からクメール語への切り替えスイッチが入らなかった。クメール語の引き出しに鍵がかかっていた感じ。でも、ある瞬間から、鍵が開き、簡単な会話、値段のやり取りが耳から入り、口から出るようになった。きっかけは、クメール語堪能なスイス人と英語、クメール語ちゃんぽんで話をしたのが良かったようだ。
そして、クメール語で地元の人とやり取りできるようになると、意外にこの辺の人たちは素朴で、邪心のないことが分かり始めた。僕の漕ごうと思っている範囲も、定期船ボートが出ているという情報をつかみ、それに乗ってコースを下見して、行けそうならファルトで下ってみようと決めた。

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