戦争博物館を初めての訪れたのはイギリスのロンドンでした。戦争博物館は、その国の根底にある価値観や文化、思想や哲学まで感じられるとこの時知りました。そしてそれはその国を知る、理解するのに大きな助けになります。
イギリスでは、第二次世界大戦、日本との戦いに大きなスペースを割いていました。英領香港やシンガポールがどう陥落させられたか詳しく表現されていて、ゼロ戦や帝国陸軍の装備や兵器を展示していました。日本の南方の戦いは、僕の頭の中では銀輪部隊の機動力やマレーの虎山下奉文の勇猛果敢な戦いぶりが僕の頭の中にありましたが、イギリスサイドはそういう認識ではなく、用兵の失敗、司令官の無能をしっかり反省する描き方でした。間違いは間違いとしてしっかり分析、身を削っても反省するような態度を感じました。
タイでは、「戦場にかける橋」、クワイ川の博物館へ。映画「戦場にかける橋」を2回も見て予習はバッチリ、英国捕虜がやせ衰えてバタバタ倒れ死んでいったと言うイメージが染み込んでましたが、現地で、それ以上にタイ現地人が徴用され、捕虜の倍以上が亡くなっていると知りました。自分の無知や不勉強を恥じました。
またしてもやられました。台湾の戦争博物館では抗日戦争の部屋があり、兵隊さんの慰問袋、千人針まで展示されていました。孫文、蒋介石、中国国民党は8年日本と戦い、戦勝したのです。日本は敗戦したのです。

盧溝橋事件は関東軍がイカサマでふっかけた戦いで日中戦争のきっかけと認識していましたが、戦いの対象を中共(毛沢東)と勘違いしてました。国民党相手に始めた戦争なんですね。知識のあやふや、不正確さを反省です。
兵器の製造国としてはアメリカやロシア、フランスやイギリスが多いと言うイメージを持っていましたが、カンボジアやベトナムの戦争博物館で中国製の廉価なものが多くシェアも大きいと知りました。中国と戦争をしていた(正確にはまだしている=休戦中?)台湾もまた自国でかなりの兵器を製造している、作る能力のある国だというのも今回知り得た新しい知識です。ちょっと驚きましたが、当然といえば当然ですね。そうなると韓国もこういう能力のある国なのかなと想像してみたりしてしまいます。
我が国日本は国立の戦争博物館ないと認識しています。ロンリープラネット(世界的なガイドブック)の日本版には遊就館(靖国神社内)がワーミュージアムだと書かれています。東京に行く機会に一度訪れてみたいと思っています。

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