イスラム国の問題が気になっています。中東やイスラム圏は僕のテリトリーではないし、旅の対象にもしていないので普段ワッチしていませんが、報道やネット情報など拾い集めいています。辺境の地や情報のない領域を旅するのは好きなので、違った視点でこの事件を見つめています。
まず、日本の報道でこういった事件が起こると、すごく分かりづらいんです。言葉の使い方があやふやで、実態が分からないのです。「拘束されている」といいますが、それって実際どういうことなのよ?、人質とどう違うの?。拉致という言葉が使われるけど、誘拐とどう違うの?、実際に後藤さんや湯川さんはどういう扱いを受けてるの?。
特に自分が海外にいるときこういった事件が起こると真剣な情報収集を行ないますし、実際したこともあります。で、日本の報道は最初無視します。そうしないと見誤る。だから海外の報道ニュースを見ます。どこを見るかというと、イギリスのBBCニュース。そして、アメリカ、視点を変えたければロシア、オーストラリアのニュースを。中東の場合、アルランジーラもチェックします。
で海外の報道では、はっきり”hostage”と言われ、人質の扱いや、彼らが人質にどういう行為を行い、どうとらえ、扱っているか詳しく説明されている。実態は分かった。本当に厳しい状況で、、、。
僕は10年ほど東南アジアの辺境や軍閥地域を旅していたことがあります。メコン川をファルトボートで下っていました。その中で人質になったことはないですが、拘束されたことは多かった。銃口を向けられたことも数度。まだアヘンの香りと密貿易の横行があって、ただでさえ目立つ外国人はよく捕まったものです。1回を抜かして他はすべて自力交渉で切り抜けました。治安の悪い地域は現地語の習得は必須と考えています。タイ語、ラオス語の読み書き、クメール語の会話が出来る程度の力で挑みました。語学学校に7年は通ったかな、留学も2回して、トータル500万円は使いました。金額を言うと高い安いという話になりますが、僕はどちらとも思ってません。「必要だった」、それだけ。
シリアはアラビア語の相当の話者や、中東の専門家も捕まっているとフランスの放送局が報道していました。そういう地が地球上にある。すごいな。無法地帯だな。
僕は高田馬場のキリスト教系の語学学校に7年通いました。ここに後藤さんも出入りしていたと報道されています。僕は学校で彼に会ったことある記憶があります。死んではいけない、死んでいい人がいていい訳がない。生還を祈りつつ記録にとめておきます。
僕
らはきっと待っている、きみとまた会える日を 森山直太朗

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