ファルトザックの中から、カンボジアのクラチェにあるゲストハウスとプノンペンの旅行会社のカードが出て来た。懐かしいな、ファルトを担いであちこち旅していた頃が。
ファルトにしろ何にしろ、用途って大切だなと思う。ファルトが他のものにかわらない強みは、公共交通機関を使って移動できるところですよ。最大の強みは飛行機の手荷物扱いになる。これは他のカヤックではほぼ不可能、またはできても多大なコストを払う必要が生じます。
東南アジアで経済的なカヌー旅を実現させてくれた、すごい道具だった。廃船にしていて気がついたけど、ホントこの船は創意工夫の積み重ねで出来てる。見て、壊して、バラバラのして初めて気がつくことも多かった。反面、これ、本気でコピーしようって人がでてきたらヤバいな。中国とか。
僕はがんがんファルトに乗ってるときから言ってることがあってそれは「10kg10万」、重さ10kgで、定価が10万円のものが理想ということ。結局こういう製品は出なかったけど、もう世界中でアイデアマンがあふれてるから、いつの日か出てくるかな。
それと、ものを売るのは難しい時代になったので、このファルトをどうやって使うのか、手に入れることによって何が出来るようになるのか分かりやすく説明したり、それをセットで売れる人しか生き残れないかな。
メーカーも受難の時代。それでも頑張って生き残って欲しい。漕ぎ続ける人のために。
も
のを買う時に「これは本当に欲しいものか?」と自分に問うようにしている。 大貫妙子

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