もう、こういう世の中になってしまった。感染症の基礎知識や感染防護の方法を理解していることは生き抜くための教養になったと思う。それとほとんどの人が恐ろしいほど知らない「疫学」への理解。実は医療系の国家資格を持っている人でも教育カリキュラムの中に疫学が入ってはいるが、おそらく3−4時間の授業で終わっていると思うし、「数理疫学(数理生物学)」は教科書にも載っていない。
大人になるために、義務教育があり、高等教育の中に教養科目がある。健康を維持するために運動や食事栄養のことは誰もが教わったし、外国語や哲学にも触れる機会があった。だけれども感染症に関して系統的な教育を受けれた人は少ない。
今回のコロナ騒動で、厚労省の対策専門家会議の方から国民向けに情報の公開が行われているけど、いきなりエピカーブとかR0とかR eなどという言葉が出て来て、これでは誰も理解できないと思う。
今後、感染症の世界を生きていかなければいけない我々は、教養として感染症の基本的な知識を身につけ、武装する必要を感じています。急にコロナの知識だけにわか勉強しただけではダメ。これでは危うい。痘瘡やポリオから新型インフルエンザやエボラ出血熱まで知ってないと、クラスター対策班の背景は理解できません。
https://www.tbsradio.jp/353087
10年前、新型インフルエンザが流行し、えらい騒ぎになっている時、オランダにいる日本人の研究者が数理モデルを使って日本の流行状況を説明していました。この時初めて僕は数理疫学という分野があるということを知りました。当時この研究者の先生は一部で「若き天才」と評価されていました。その後すっかり若き天才のことは忘れていたのですが、思わぬところでまた目にすることになりました。北海道大学の西浦先生です。
我々は英知を結集して戦い、行動しないといけません。それ以外に未来に光を見つける事ができないからです。ですが、人類はいずれさらに強くなりこの危機を乗り越えるでしょう。2000年以上我々の祖先は感染症の流行と戦い、時に負け、時に勝ち、時に折り合いと妥協の中から未来を掴んできました。今回もこの危機を乗り越えられると確信しています。さらに付け加えると、シーカヤッカーは今回の戦いは有利です。海とカヤックから学んだことを、今こそ活かす時が来ました。覚醒しましょう。
我
々は、ここで時間を置くことに決めた。
撤退ではない。
オ〜ラT

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