11月22日、保健福祉会館で「みんなで食育!学習会」を開きました。
食育文化都市宣言を行い、食のまちづくりをすすめている福井県小浜市のDVDを見ることをメインに、市内の馬屋上小学校の食育の話を加えた学習会です。
事前の申し込みが少なかったので、20部ほども資料を準備すればいいかと思っていたら、なんと32名もが集まってくれて、うれしい悲鳴。インスタントコーヒーや若干のパンも準備していたけど、全然足りなくなりました。次回から飲み物だけにしようと反省。
参加者は、学校の栄養士はもちろん、保育園の保育士が多く、公立の中山保育園、民間のあゆみ保育園からも栄養士や保育士が多数参加してくれていました。珍しいのは仁愛館という母子生活支援施設の職員も2人、また公民館職員や公民館で子どもに料理を教えている人、アナウンサーと多彩。中四国農政局の職員も2人参加してくれていました。
小浜市のDVDは9月に開いた市民のつどいの教育子育て分科会に招いた小浜市の食のまちづくり課の中田典子さんが持参してしばらく貸してくれている物。分科会での報告の際にも一部を見せてもらったけど、時間がなくて全部を見るのは初めて。約40分のDVDだけど、これはなかなか見応えがありました。
「生涯食育」をかかげて食育に取り組んでいる小浜市ですが、とりわけ幼児に力を入れており、幼児を対象にしたキッズキッチンの活動は全国に広がろうとしています。DVDはその活動をメインに、食育文化都市宣言を行った小浜市がどんな施策を展開しているのか、そこにどう市民がボランティアとして関わっているかなども描かれていました。
地産地消の学校給食の紹介もあり、そのための地場の生産者と学校をつなぎ供給調整役をするのは小学校区に設置されている校区公民館だというのです。
今回の学習会のもう一つの目玉は実は「キッズ・シェフ」。実は馬屋上小学校の報告というのはこれだったのでした。「キッズ・シェフ」とは何か。
実は、世界的にも有名なフレンチの三国シェフが全国の小学校を回って、食の授業をしているのですが、それがここ岡山の馬屋上小学校で先般行われたのでした。
その様子を栄養士が報告してくれたわけで、当日の授業の様子のビデオも上映してくれましたので、私たちも三国シェフの授業の一部を体験した気持ちになることができました。
彼がなぜ小学校で教えようとするのか。それは12歳までに味覚が発達し、それ以後は退化するから、その12歳までに味覚の授業をして味覚を鍛えておきたいということなのでした。氏の話によると、舌の味を感じる期間である味蕾は12歳で約4万個あるが、成人ではどんどん少なくなりおそらく筆者くらいでは1万以下。しかも3週間で壊れては再生されているのだというのです。年寄りが濃い味を好むのもそういう仕掛けかと納得ですね。
筆者も学習会の冒頭で、なぜこの学習会を開くことになったのかの経過を報告しましたが、ともあれ、多くの参加で学習会は成功したので、この勢いで地域レベルでの食育のネットワーク作りを進める具体化させなくてはと感じています。
また、12月末の小浜市キッズキッチン見学ツアーも成功させたいところです。こちらの方は、もうすでにほぼ定員に達しています。

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