子どもの食研究会で実際にれんこん掘りを行いました。
参加したのは学校の栄養士さんを中心に9名。そして、山陽放送ラジオで「旬を食す」という番組を持っている竹中さんも駆けつけて取材しました。
何人かの参加者はすでにれんこん掘りを体験しているが、初めてのメンバーも多かったのでした。半分ずつ体験することにして、まずウェイダーを借りてはきます。
中原さんのれんこん田んぼは水が張ってあり、そこをこのような水を放水する機械を使って掘り起こしていきます。
水の圧力はたいした物で、そのうち土の中のれんこんが浮かび上がってきます。途中で無理をして引き抜こうとすると、途中でおれてしまいます。
この機械自体、藤田で中原さんたちが中心になって農機具メーカーや大学などとタイアップして開発した物だということでした。水を吹き出すホースは左右に動いていて、一回動く毎に少しずつ後ろに下がるようになっています。だから、りその後に従ってれんこんを取り上げて、後ろに浮かべた船の上に載せたカゴに入れていくわけです。
参加者は、おぼつかない足下に、おっかなびっくりで田んぼに入って行きますが、まだ掘っていないところは浅いのです。ところが一度例の機械が水で掘ったところは腰までの深さになっています。
参加者の人一人はれんこんを引き抜いた拍子に後ろに倒れかけ、ウェイダーの上から水が入ってびしょぬれになってしまいました。
1グループ30分ちょっとで体験を切り上げて、中原さんの農業用倉庫というか、作業所(ここでれんこんを洗う)で、掘れたてのれんこんをホットプレートで焼いてごちそうになりました。
バター焼きなのですが、これが美味。ちょっと他では味わえません。中原さんのれんこんは化学肥料を使わず、ぼかしなどを使った有機肥料で育てているので、味が良いのだと言います。
バター焼きだけでなく、れんこんのジュースもごちそうしていただきました。
これはさすがに全員初体験でした。生のれんこんジュースです。
これがのどに良いのだそうです。これを飲んでいると咳がぴたっと止まるということでした。意外に甘く、そのままで十分飲めました。オレンジジュースなどを入れると飲みやすくなると教えてくださいました。
おまけに、そのジュースを絞った残りに卵を入れ、さらに人参や緑の豆なども混ぜ込んで、小さく丸めてホットプレートで焼いて食べさせてくださいました。
これがまた、れんこんバーグといった感じでおいしいのです。
夏のれんこんはしゃきしゃきして、すごくおいしいことを学んだ体験になりました。

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