29日の夜、勤労者福祉センターで竹中聡美さんを講師にお招きして、子どもの食研究会と市民のつどい教育子育て委員会主催の学習会を開きました。
「旬を食す〜野菜・果物の魅力と食育」と題されたそのお話は、沢山の野菜や果物の産地、農家を訪問されて、直に話を聞き写真を撮って来られた方ならではのもの。
もちろん、ベジタブル&フルーツマイスターの資格を持たれている竹中さんならではの、野菜や果物への愛情がこもったお話でした。
野菜も熟れてタネを残すまで食べられたくないと思って、必死に頑張ってとげをつけたりしていること。また、土から離され店頭に並んでいても生きていることなども話され、「いただきます」の意味を実感できる物でした。
改めて、野菜や果物の一つ一つについて話を聞き、知ると、大切に思う気持ちがわいてくる物だと実感しました。
話の展開も面白く、例えばクイズ形式で参加者を全員立たせて、間違えると座るようにと言われて、次々にクイズが出題されるのです。栄養士さんにはプレッシャーだったのではないでしょうか。当然最後まで立ってますよね、なんて講師が言うものだから。
ところが、最後まで立っていたのは、公民館職員でした。
こういう展開は、子どもにもその興味を引き出していく、見事な展開だなと思いました。
それにしても持っている材料の多いこと。野菜や果物の一つ一つについて説明してくださるのですが、それぞれが「へえ」の連続で、知らないことばかり。わかっているつもりで食べている野菜や果物のことが初めて理解できていきます。
また、ご自身の食生活の乱れとダイエットからひどいアトピーになり、親子で克服してきたお話から、本当に食が大切なのだということも、聞く者に迫ってきます。そういう点では、単なる野菜好きとは違うすごさのようなものも感じてしまいます。
竹中さんは6時間コースのパワーポイントなんですと言われていたが、本当に2時間ではまったく時間が足りなくて、また続きをやって欲しいというアンケートの書き込みがたくさんありました。
来春には岡山でもベジタブル&フルーツマイスターの資格を取るための講座が開かれるという話も紹介されましたが、参加してみたいという声も出ていました。
予定を上回って29名の参加でしたが、学校の栄養士さんや調理員さん。また、保健センターの栄養士さんたちも参加してくれていましたし、公民館職員も館長さんの参加もありました。市議会議員さんも1名参加してくださり、大変有意義で開いて良かったという学習会になりました。

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