長井 良太(20歳・広島17年6位)投手 (つくば秀英出身)
高校時代しっかりチェックできなかった選手ですが、映像を見る限り指名されそうなボールを投げていました。プロ入り後球速を150キロ台を記録するようになり、2年目には4試合(防御率13.50)ながら一軍を経験しました。しかし3年目の今年は、一軍に登板することなくシーズン終了後解雇されました。7月ごろの映像を見る限りは、元気で投げていたのですが・・・。
今年は二軍で
13試合 1勝0敗 11回2/3 8安打 7四死球 7三振 防 3.86 と、そこまで醜い成績ではありません。記事には、フォームを崩し元来の球威を取り戻せなかったとの話もありましたが、映像を見る限りは球威・球速にそれほど問題があったのかはわかりませんでした。
もう少し詳しく成績をみてみると、11回2/3イニングで8安打と、被安打率は 69.0% とサンプルこそ少ないが、ボールの威力は二軍でも圧倒していることがわかります。
しかし気になるのは、11回2/3イニングで7四死球のコントロール。四死球率は60.3%に及び、基準である投球回数の倍近く。奪三振も同数で、1イニング0.60個とボールの威力の割に決め手に欠けているところがあるようです。
ちなみに昨年は、32回1/3イニングで11四死球であり、四死球率は 33.7% とほぼ基準レベルの制球力。奪三振は1イニングあたり0.71個なので、元々三振が取れる投手ではなかったのがわかります。ちなみに防御率は、3.06 でした。確かに2年目よりも数字を落とし伸び悩んだのは確かでしたが、ここで見切りをつけるほど悪かったのかは微妙。
それでも、それじゃ来年戦力になるのか?と言われると、よほど何かが変わらないと厳しいだろうといった気がします。こうなるとNPBへの再就職は厳しいのかなといった印象は受けますが、社会人や独立リーグなどならば話があっても不思議ではないでしょう。本人がまだ野球への未練が断ち切れないようであるならば、もう少し現役を続けるのもありなのではないのでしょうか。

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