西川 遙輝(11年日ハム2位)外野手 (智弁和歌山出身)
蔵の入団前評価:☆☆ (中位指名級)
高校時代は、1年生から注目されてきた天才肌の選手でした。しかし、最終学年では思ったほど結果が残せず消化不良の3年間。しかし、その潜在能力の高さを評価して、日ハムが2位で指名しました。以後盗塁王3回・ベストナインやゴールデングラブなどを何度も獲得する輝かしい実績を残してきた選手です。ただし、どうもプレーにムラがあるのは気になるところで、彼の気持ちをうまくくすぐってあげられる環境でプレーするのが望ましいのかと。
そんな西川選手の今年の成績は、
一軍で 130試合 3本 35点 24盗(11失)打率.233厘 といった成績に。ただし、29歳の年齢を考えると、老け込むにはまだ早すぎる気がします。ちょっとモチベーションをあげてサビがとれれば、まだ2・3年は大活躍しても不思議では無さそうです。
今シーズンは、447打数で99三振。三振比率は、22.1% と、一軍の成績としては平凡です。三割を打った昨年は、19.9% ですが、極端にミート能力が低下している感じは致しません。一軍であれば、30%以内ならば許容範囲かと。
四死球は94個で、四死球率は 21.0% 。こちらは、10%以上が目安であるので、やはり一軍で20%以上は相当ボールは見えていたのかと。そのおかげで、打率は.233厘でも出塁率は.362厘はかなり優秀です。実はハムの中で、近藤健介に次ぐ成績であり、ボールを見極める「眼」はまだまだ健在であることがわかります。特に、足を売りにするリードオフマンタイプだけに、この数字の意味は大きいです。
盗塁成功率は、68.6% と、盗塁をする選手の目安である70%を若干下回っていますが、このへんも衰えているのか、モチベーションや集中力の低下みたいな精神的な部分や数字の誤差かは微妙なところかと。それでも昨年は、85.7% だったことを考えると、守備同様に、走力に陰りが見え始めているのかもと球団が捉えても不思議ではありません。
走れる外野手がいない、出塁率の高い選手が上位にいないといった団であれば、彼をうまく操縦ができる自信があれば、当然獲得するだけの価値はまだまだある選手だとは思います。ただし、年俸が2億4000万 というのがネックであり、本人がどのぐらいの額で納得してくれるのかも微妙なところではないのでしょうか? 一年前だったら、ベイスターズも梶谷の代わりに獲得に動いていたかもしれませんね。そういった球団が現れるのか、FA戦線が停滞しているだけに気になるところです。
蔵オススメ度:☆☆ (レギュラーが固定されていないなら)

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