大田 泰示(09年巨人1位)内野 (東海大相模出身)
蔵の入団前評価:☆☆ (中位指名)
高校時代は攻守に荒削りでしたが、身体能力が高くスケールの大きな遊撃手でした。かなり技術的には不安があったのですが、短期間でかなり課題を改善できる修正力・改善センスもあり、それならば、その粗さもいずれ解消して行けるのではないかと期待していました。
巨人では期待込みで起用されるも、中々才能が開花せず。彼の才能を掘り起こしたのは、17年度に移籍した、日ハムに移ってから。以後4年連続で100試合以上、二桁本塁打で日ハムのレギュラー選手へと成長しました。しかし今年は、
76試合(191打数)に留まり、3本 20点 打率.204厘 と低迷します。
また二軍では、
29試合(112打数) 6本 20点 打率.241厘 と、ファームでも冴えませんでした。31歳という年齢からも、まだまだ老け込む歳ではないでしょうが、その低迷の原因がハッキリしていれば、それがクリアできると思った球団が獲得に動いても不思議はありません。
そんな大田選手の一軍成績をもう少し詳しく見てみると、191打数で50三振と、三振比率は 26.7% とかなり粗いことがわかります。前年も23.1%と、比較的三振が多い選手ではあったのですが。それだけ振ったバットが、なかなかボールに当たらなかったということなのでしょう。
四死球は17個で、四死球率は8.9% と平均的。前年は5.9%であり、数字の上では良化していたことがわかります。一昨年も6.5%ほどですから、内容的には今年の方が良かったです。これで結果が出なかったというのは、それだけ調子が悪く積極性を失っていたのではないかと考えることができます。よりボールが見えていたのではなく、消極的になった結果、四球を選ぶことが増えただけなのかもしれません。
数字の上からみると、明らかに打率や本塁打が減っているわけですが、それでも極端に三振比率が増したからというほどでもなく、ボールが見えなくなったからというのとも違う気がするのです。ようは、結果が悪いことで打てる球を仕留めきれず、ボールを観てしまって返ってそれが悪い方向に行っていた可能性があります。
充分にまだ立て直してレギュラーに返り咲いても不思議ではないとは思いますが、逆によほど人材がいないチームでなければ、レギュラーとして計算するのは怖い気がします。そのため、レギュラーと競わせる、あるいはレギュラーが欠けた時のバックアップ要員ではあれば、一軍の経験・実績は充分ある選手だけに有りなのではないかと。ただし、1億3千万の年俸だけに控えと考えるには高すぎます。その辺を、どのぐらいで妥協してくれるかで、移籍云々は決まって来るのではないのでしょうか。控えであれば、中々頼もしい存在ではあると思うのですが ・・・。
蔵おすすめ度:☆☆ (レギュラーが固定されていないなら)

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