「2017年藁をも掴む1 山田 大樹(29歳・ソフトバンク)投手」
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2017年度の合同トライアウトは、11月15日(水)。各球団の退団者の中でも、注目度の高そうな選手・面白そうな選手を10人程度になってしまうと思いますが、ご紹介してゆきたいと思います。
山田 大樹(29歳・07年ソフトバンク育成1位)投手
蔵の入団前評価:未確認
ソフトバンク三軍制の象徴として注目されてきた左腕で、11年度には7勝、12年度には8勝をあげローテーションの一角として活躍。今シーズンもファームでは、
10勝5敗 防 2.35 という好成績であり、分厚いソフトバンクでなければ、まだまだ活躍できるのではないかと注目されています。実際のところ、その可能性があるのか、残した成績から考察してみます。
今シーズンは、ウエスタンで135イニングを投げ被安打は115本。被安打率は、85.2%であり、一軍で戦力となると80%以下を望みたいところで、若干物足りないものはあります。四死球は34個であり、四死球率は 25.2% 。これは基準であるイニングの1/3以下どころかイニングの1/4近くであり、充分に一軍でも通用する制球力があることがわかります。奪三振は99個で、1イニングあたり0.74個 。先発で決めてがあると考えられる 0.8個以上に比べると若干足りません。防御率は2.35はまずまずの数字ですが、この数字を見る限り、
現状の力量は1軍半ぐらいの能力とみて良さそうです。
ですから29歳でもうソフトバンクでは上がり目なしと判断された1軍半レベルの投手ということで、けして戦力が分厚いからとか、よそのチームならば活躍するとかいうほどの存在ではないということでしょう。しかし
左腕が不足しているチームならば、獲得を健闘する価値はあるように思います。逆にある程度左腕の頭数が足りているチームは、無理して獲得する必要はなく、若手にでもチャンスを与えた方がいいのではと思います。ソフトバンクも、そういう判断だったのではないのでしょうか。彼ぐらいだと、合同トライアウトではなく、何処かの秋季キャンプに参加して採用が検討されそうです。ぜひもう一花、咲かせて欲しいところです。

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