「2018年藁をも掴む4 若松 駿太(23歳・中日)投手」
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若松 駿太(23歳・12年中日7位)投手 (祐誠出身)
高校時代は、ドラフト前に少々話題にはなっていたものの、3年間未確認だったノーマークの選手でした。それもそのはずで、当時から球威・球速に乏しく話題になり難いタイプだったというのもあったようです。
それでもチェンジアップを武器に、高卒3年にして10勝、翌年も7勝と一軍で確かな実績を残します。しかし一昨年は僅か1勝、今年は一軍の登板もなく終わります。肩痛などもあり、満足のゆく投球ができなかったのが原因だと聞きました。
今年は二軍で、
5試合 1勝1敗 防 6.04 という成績に。22回1/3イニングで被安打は27と、投球回数を完全に上回ります。元々良いときでも140キロそこそこの投手であり、投球回数を完全に下回っていたのは、10勝をした15年度だけと被安打が多いのは確か。しかし四死球は12個であり、四死球率も53.8%と多め。奪三振は18個で、1イニングあたり0.81個と、これに関しては先発の基準を満たしていました。被安打と四死球の多さからも、防御率が6点台なのも致し方ありません。
しかしこの若さで早々実績を残した選手がクビになったのは、ボールが元に戻る戻らない以前に、練習への取り組みやプライベートをSNSでさらして物議を醸すなど他の部分が大きく影響したのではないかと言われています。しかし本人の野球への意欲はあるようで、合同トライアウトへの参加を表明しているのだとか。
問題は故障による能力低下にあるのか?それともモチベーションにあるのか? またそこから立て直すことができる状況なのかが問われるでしょう。もちろん能力・年齢的にも、復活すれば先発ローテーションも期待できる選手。トライアウトのアピールや、素行の問題が球団としてクリアできれば、再びNPBの球団に採用される可能性は充分ある選手でしょう。当日のパフォーマンスが、最も注目される一人です。

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