「2019年藁をも掴む3 坂本 工宜(巨人)投手」
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坂本 工宜(25歳・17年巨人育成4位)投手 (関西学院大準硬式出身)
準硬式出身で、生ではアマチュア時代観たことのない選手でした。しかし今年悲願の支配下契約を勝ち取り、一軍でも
2試合(2イニング) 防御率 13.50 という成績を残すもオフに解雇されました。二軍では、
23試合 4勝5敗 防 3.28 という成績でした。アーム式の腕の振りから、140キロ台中盤の速球に、スライダーを主に投げ込んでくるタイプかと。
もう少し二軍の成績を詳しく観てみると、71回1/3イニングで被安打は50本。被安打率は、70.1%であり二軍でもかなり上位の数字でしょう。80%台なら一軍を意識でき70%台ならば、一軍でも活躍しても不思議ではないぐらいの数字です。
四死球は25個で、四死球率は35.1%。基準である投球回数の1/3以下ではありませんが、30%台ならば多少アバウトでも許容範囲です。他が優れていれば、問題ありません。奪三振は70個であり、1イニングあたり0.98個とほぼ投球回数と同数。リリーフでも充分、三振がとれる投手で合格点の成績です。
被安打比率・奪三振比率は優秀で、一軍でも活躍が意識できるレベルにあります。制球も悲観するほど悪くないのですが、これだけ圧倒している割には防御率 3.28 と平凡なのはもったいない気がします。それでもこのボールの威力がファームレベルでは抜けていたので、支配下契約を勝ち取り、一軍登板もなし得たことがわかります。
個人的には、年齢もまだ25歳と大卒社会人並なので、もう少し我慢してあげられればと思いました。一軍での実績がないと、なかなか退団しても採用に至らないのですが、ぜひトライアウトに挑戦して欲しい一人です。NPBへの再雇用があるかはわかりませんが、どこかしらまだ野球を続けてみないかという話がきても不思議ではない選手ではないのでしょうか。

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