「2019年藁をも掴む9 岡本 健(27歳・ソフトバンク)投手」
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岡本 健(27歳・14年SB3位)投手 (かずさマジック出身)
神戸国際大付からかずさマジックに進み、高卒3年目に指名されました。しかし完成度の高い選手で、プロ入り後大きく伸びるイメージはあまり感じませんでした。まとまっていたのですが、生で観ると球威・技術・制球力で物足りないものがあり指名リストからは外しました。
そんな岡本ですが、16年〜18年にかけては一軍で二桁登板を果たします。特に18年度は、23試合の登板だったものの防御率 3.05 とそれなりの成績を残します。飛躍が期待された今年ですが、一軍の登板はなく終わり解雇されました。
今年の二軍での成績は、
33試合 2勝1敗1S 防 3.09 に終わります。数字からすると、けして何処か痛かったということではなく、単に出番に恵まれなかったという感じはします。
もう少し数字を細かく見てみると、35イニングで被安打は32本。被安打率は、91.4%と物足りません。いつも書きますが、一軍を意識するのであれば80%台。一軍定着を考えると、70%台ぐらいに圧倒したものが欲しいのは確かです。この辺、アマ時代に総合力で物足りないと書いた部分が、何処まで改善できていたのかには疑問が残ります。
四死球は15個で、四死球率は 42.9%とやや高め。一軍を意識するのであれば、悪くても30%台。定着を考えれば、投球回数の1/3程度に留めたいところです。意外に実戦派に見えて、アバウトなところがあるのがアマ時代からも気になっていました。
奪三振は21個であり、1イニングあたり0.6個と平均以下。決め手があると言えるのは、先発ならば0.8個以上、リリーフならば0.9個以上は望みたいところ。けして三振を奪うようなピッチングスタイルでなかったにしても、この辺も物足りません。
それでも防御率 3.09 に留めたのは、この選手の投球センスによるところなのではないのでしょうか。 NPBへ再就職となると厳しいファクターが並ぶのですが、社会人ならば27歳とまだまだ脂の乗る年齢なので話があるかもしれません。果たして現役を続けられるのか? 見守ってゆきたいと思います。

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