新進気鋭のRockJazz Pianist、Eric Lewis のソロピアノを聴きに行ってきました。何というか、とにかく衝撃的でした(◎o◎)。セロニアス モンク ピアノ コンペティションの受賞者だとか、あのWinton Marsalisのバンドでも活躍して、アルバムでも多数参加している、等々の経歴はそれとして、まさにOne and Only というすたいるでした。
ニルヴァーナやコールドプレイ等々、ロックバンドの名曲の数々をカバー。これは、例えばピアノトリオBad Plusもだいぶ前にやっていたことだし、僕自身Deep PurpleやMr.Big、TOTO等の曲をピアノトリオでアレンジして演奏しいたけど、この人はプレイスタイルから全く独創的。両腕に騎士の付けるプロテクターみたいな防具をはめて、始めから椅子を置かずに、スタンディングで、格闘技でも始めるのかというポーズから、ピアノをかき鳴らしはじめる。よく知られたロックのヒット曲を、時に繊細、時に破壊的なピアノタッチで表現してました。
ローリングストーンズのPaint It Blackのイントロ部分を、弦にアメリカンエキスプレスカードか何かをあてながらシタールのような音で弾いてたんですが、そのカードを楽屋に忘れたようで、女性の方が取りにいっている間に、代わりにGeorgia on my mindを演奏。そこに、ジャズやブルースへの確かな理解と、超絶なテクニックを持っている人だというのが見てとれました。一曲だけ彼自身のオリジナルのブルースを演奏したときもそうですが、独創的であるために既存のスタイルを全てぶっこわして演奏しているけど、そのルーツにはモンク等のジャズジャイアンツへのリスペクトもあるように感じた。見事なまでのテクニックと表現力、そして巨体から生み出される爆音はチューチョ バルデスに匹敵してたような…(・_・;)。
オバマ大統領にホワイトハウスにまで招かれて演奏、ディカプリオ等のハリウッドスター達もファンになったというパフォーマンスだけど、ソロアルバムは出してくれるレーベルすら見つからず、今回晴れて、日本でのソロアルバムデビューだそうです。確かにCDで聴くというよりは生で見たいピアニストだけど^^;、これから更に人気が出て欲しいと思います。
http://www.myspace.com/takuyabuki


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