孔子様がこんなことを言っておられます。
逝く者は斯くの如きか 昼夜を舎(や)めず
川辺かなんかに立ってぽつりと呟く後ろ姿。やっぱり孔子様はカッコいいですよね。
先日、卒業式がございました。みんな大学の四年間を終えてどこかへ行ってしまいます。振袖の女の子たちが盛りだくさん。応援部の奏でる蛍の光。ああ,俺の知っている人たちはこうやってどこかへ行ってしまうのであるなあと,孔子様のコトバを思い出しておりました。
また,広瀬淡窓の詩にもなかなかよいのがあります。
桂林荘雑詠 書生に示す
広瀬淡窓
道(い)ふことを休(や)めよ 他郷 辛苦多しと
同袍(どうほう)友有り 自(おのず)から相親しむ
柴扉(さいひ)暁に出づれば 霜 雪の如し
君は川流を汲め 我は薪を拾はん
慣れない場所はつらいなあと言うでない
おんなじような奴はどこにでもいるって 勝手に仲良くなるよ
暁どきに外に出たら,霜が降って雪みたいじゃん 寒いなあ
君は冷たい川の水を汲んできてくれ 俺はしばかりだよ
(訳:みずの)
寒い朝の役割分担がよいですよね。旅立つ皆様に贈りたい詩でございます。

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