最近、ブログを更新する気になってきたのでまた書きます。
タイトルにあるテーマは、T大観世会様のパクりです(汗)
さて、能の魅力とは何でしょうか。これは、意外に答えるのが難しいものだと思います。
世間で思われている能のイメージは、鈍くて、難しく意味不明で、得体の知れないものだといったふうに思われているのでしょう。割と能好きな僕としても、その通りだと思っています。シテがワキたちと訳のわからない問答を繰り広げていたり、地謡の台詞も意味不明なものばっかりですし。
では、いったい何が面白いのでしょうか。
僕が能を人よりも多く見るようになった、きっかけみたいなものを書いてその答えにしたいと思います。
今年の四月頃でしたか、喜多流(観世会のブログなのに喜多流の公演のことばっかり書いてますね。)の江口 シテ 香川靖嗣をふと思い立って見に行きました。
何となく行ったので、序盤は眠くてしょうがなかったです。
しかし後半になると、笛や囃子が入り、盛り上がってきます。
抽象的な動作であるヒラキなどといった決められた型を積み重ねてゆき、少しずつ盛り上げていくことで後半になるにつれ、能独特の不思議で原始的な高揚感が感じられるのです。
ランナーズハイみたいな高揚感と言えばいいのでしょうか。
しかしながら、これはどちらかといえば科学的な側面で、本質の面白さはもっと別のところにあるはずです。最初はこういう入り方をする人が多いのではないかと思っていますが。
本質的な面白さについては、時間がたって書けそうなら書いてみたいと思います。

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