2007/2/18

櫓を作ろう 婆羅おさむ  
 艪を作ろう (艪の自作は難しくない)


      婆 羅 おさむ        2006年 9月




はじめに

たそがれ時の水面を古びた舟が櫓を漕いで行く。そんな情景は情緒やカタチの好きな日本人
の心の琴線をふるわせるのであろう。戦後、合理性とか論理を重視した国際化(アメリカ化)に
慣らされてきた現代の若い日本人、櫓を漕いだことも見たこともない人達でも、
櫓舟の光景に古き時代の懐かしさの感情をわかせるかもしれない。

私の生まれ育ったところは知多半島。小学生のころは休みには海へ行って泳いだり、
釣りをして遊んでいた。釣りに飽きた悪ガキはそこらにもやってある櫓舟を勝手に漕いでいた。
今だったら許してもらえない。のんびりした時代でした。櫓の漕ぎ方は、誰かに教えられた
わけでもなく見よう見真似で漕いでいた。
それから半世紀、櫓を実用的に使う舟はほとんど皆無。

それでは、櫓はもう過去のもので実用的に使い物にならないのだろうか?博物館や
お祭り櫓漕ぎレース以外に用はないのだろうか?
道具と言うものは実用的に使われてこそ価値があると思うのだが、櫓は今でも十分に利用価値
があると思う。レジャー用として小型クルーザー、ディンギー、釣舟などに使える。
特に競技スポーツとしての櫓漕ぎが普及してほしいと願っている。
いま、消え行こうとする艪の伝統と文化を残そうとして活動する人達やグループがいる。
そういう活動も意義のあることであり、私も応援したい。

艪は何百年もかたくなにそのカタチを変えずにきた。艪というものは普通の実用的な道具
にすぎなかった。実用的に使われなくなった道具は、その使命が終わったと言えないだろうか?
艪と艪舟には長い歴史と伝統・文化がある。
艪をとりまく状況が変わり、艪を漕ぐ光景を日常的に見られなくなって50年経つ。
普通に誰でも実用的に使える道具としての艪が残ってほしいと願う。


いま若者の間でサーフィン、カヌー、ジェットスキーといった海洋スポーツがはやっている。
今までのように数百キログラムもある木造和船に櫓というスタイルではマリーナをもっている人や、
漁港のスロープを使える人でなければ、櫓は漕げない。しかし、二〜三十キログラムの軽さの
カヌーならちょっとした水際があればどこでも担いでいって漕ぐことが出来る。軽いから一人でも
車の屋根に積んでどこでも行ける。そのカヌーにアウトリガーを取り付ければ櫓は漕げる。

伝統とか文化というものを変えずに残すことも大切であろう。
一方、文化というものは、時代とともに変わっていくものだと思う。
むかし、艪は仕事の道具だった。これからは、遊びの道具としての艪であってもよいと思う。
誰でも気軽に使えるように、艪のカタチは変わってもいいのではないか?
そのように、誰でも使えるように艪を進化させて若い人達に引き渡すのも
艪を知っているムカシの人の債務ではないかと思う。


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2007/2/17

櫓を作ろう 婆羅論文  
婆羅おさむさんから ”櫓を作ろう”という論文が送られてきました。
このブログは1コマ 2500文字という制限があるので
順番に並べました。
設計図などが表示できません。
図入りの元の論文が必要な方はメールください。

味岡様
私のブログは機能が少ないので掲示板としては非力です。

設計図をデジカメで写した物では 役に立たないですね。
何か方法を考えなければいけません。

味岡さんの なさりたいことはメーリングリストという
機能で うまく働くのでは ないでしょうか。

和船船宿 鄙の松下さんが高知に来られたので 婆羅 論文を
差し上げました。ろかいの会に興味をお持ちです。

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2007/2/13

ダグラスさんからメール  
ダグラスさんからメールが来ました。


てんぐ さん、

きの、 ごかせがわ の ふなだいく は なくなりました。  ざんねん。

これ は おもしろいい です。

http://blog.canpan.info/s-smuseumnet/archive/70#comments

よろしく、
Douglas Brooks
84 South Maple Street
Vergennes, Vermont 05491
United States
http://www.douglasbrooksboatbuilding.com

九州五ヶ瀬川の川舟大工さんが亡くなられました。
このブログは佐渡のたらい船に関するものです。

三月にダグラスさんが来日されるという噂を
奥琵琶湖で聞きました。
実現すると良いですね。
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2007/2/12

櫓間  
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はずした櫓腕の写真です。

櫓の引き合いが来たので、櫓の勉強を始めました。
ロマ (多分 櫓間でしょう)という言葉を弘光さんは
よく口にします。
櫓間とは 櫓臍から櫓柄までの距離です。
船に櫓をセットし速緒を付けてみると櫓柄の位置が
決まります。身長や立って漕ぐか座って漕ぐかで
変わります。
座って漕ぐと櫓が寝てくるので同じ櫓でも水の中に
入る部分が短くなります。
十五尺の小さい船でも櫓下の長さは十一尺
短くても十尺半は必要だろうとの意見です。
使ってみて長すぎる場合は先を切ってください。
短すぎたら 大変です。
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2007/2/12

弘光カジキ仕上げ  
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右舷の艫のカジキを取り付けました。
カジキの板をツヅで戸立とカワラの寄せていきながら
摺り合わせノコギリで摺って 隙間を無くし
釘で固定します。トダテの釘にはマキナワを巻いて打ち込みます。
やってみたい作業では ありますが
素人には難しそうで 手が出ません。
釘を曲げて打ち込み、カジキからカワラへカーブさせて
打ち込むのは 本当に難しそう。
厚い板を使いたくなる気持ちが良くわかります。
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2007/2/9

櫓の注文  
一周間の禅寺での摂心から帰ってくると
私の元へ うれしい電話が かかってきました。
弘光さんに櫓を五本作ってもらえないだろうか
という お話です。
これで櫓の勉強をする機会に恵まれそうです。
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2007/2/8

はからめ  
小浜市仏国寺よりの帰り道
奥琵琶湖ウッドン ボートセンターに寄りました。
俣野さんはお留守でしたが 鈴木匠、佳子ご夫妻と
お会いできました。
一週間の精進料理の後、お昼のスパゲッティーは新鮮でした。

鈴木匠君は俣野さんと一緒にカヌーを作っています。
カヌー建造日記が あります。ご覧ください。
http://www.hacarame.com/
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2007/2/8

図面  
クリックすると元のサイズで表示します
最初のスケッチとしてラフな図面を書いてみました。
お寺に篭っている時に湧いてくる雑念を少なくしようと
一月末に夕食後 二時間ほどかけて描きました。

実用になる船としては最小の全長十五尺。
普通の和船よりタナを寝させています。
上から見るとコベリが丸くふっくらした形に見えます。
全幅を広くしてヒール時の復元力を大きくしています。
薄い板で作ると船が軽く、排水量が小さくなり 浮いてしまう
ので水線幅を広めにして 復元力を確保します。

舳先のカジキの工作を簡単にするため
舳先下部の形を変えています。
カワラはオリイレで折るのではなく
普通のキールのように連続微分可能な曲線にします。
その方が強度も出るし 船底で作る渦が少なく
抵抗が減ります。

トダテは後ろに寄せて垂直にします。
水線長を長くするのと ディンギー用の舵をトダテに付けます。
セーリングする船なのです。

このスケッチから拾い出した断面の各ポイントの三次元座標を
コンピューターに入れて計算してもらって 修正作業に入ります。
外板の展開図も描いてくれるので
原木を挽いた ほぼ真っ直ぐな板を有効に使えるように
船型を変えて行きながら 排水量とかプリズマティック係数なども
合わせるので 難しそうな作業に聞こえますが、
だいたい 最初に書いたラフデザインと そう違わない形に
落ち着きます。
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