2008/5/9

ニ瓦船  
たまには 和船に関する事も書かないとお叱りを受けそうです.

ろかいの会26号に載っている味岡さんのニ瓦船 (ふたつかわら)に関する記事を
面白く読みました.平家物語に登場する ニ瓦三棟船(ふたつがわらみつむねせん)に
関する考察です。

ニ瓦船とは瓦(かわら)が 二つある船です.
カワラとは和船では船底部分の材の呼び名です。横の板をタナと呼びます.
丸木船、刳り船の場合にも底部を指す言葉だと思います.
丸木舟の進化した準構造船は 丸木舟の上にタナを左右に付けて
深さを増しています.

二つの瓦を前後に接合させたか、左右に並べたのかが謎として残っています.

左右に並べ 木の棒を渡して結びつけたら カタマラン 片間男船になり
常識的な 十分使える舟が作れます.
全長の長い船が欲しい時には 長い木を切ってくれば 良いと思います.
昔は良い材料、良い木が入手可能だったと思います.
私は この説を好みます.

瓦を前後に接合するのは造船屋としては避けたい船の作り方です.
波の中で船に掛かる荷重は、船体中央が波の山に乗るか
波の谷に入った場合に 船体中央部に最大の曲げ応力が掛かります.
40年ほど昔日本で作った大型タンカー ボリビア丸などが野島崎沖で
真っ二つになった事故を ご存知の方も あるかと思います.
事故原因は船体中央部分の強度不足、溶接技術や船体に使われた鋼の
強度不足だったのです。公表は されなかったかもしれませんが 
調査をした教授が造船科の学生には話してくれました。
その後 そんな事故は 起きていません.

船体中央で前後 二つの丸木舟を接合しても 海での使用に耐えられる
強い船は作れないと思います.
竜骨 キール部分を前後 2材にして 船を作る人は いないでしょう。
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