2005/4/10
「春のこはるちゃんマツリ 4 陶芸業界の場合。」
ひまつりにいらさるお客様が良く質問する。
「この粘土は何ですか?」
「この釉薬はどうやって?」
「粉引き、イイデスネ!白化粧の配合教えてくれませんか?」
「この窯の焚き方はどういう風にやるんですか?」
それは、今まで辛酸を舐め尽して培ってきたボクの全てではないのか?
が、そんな事お構いなしに教えてあげる。
投稿者:フィカル 2005/4/13 1:29
もし、プロの人やセミプロの人が同じコトを聞いてきたら、どう対応されるんですか?
純粋に聞いてみたいなと思ったので聞いちゃいました。
ちなみに私が陶さんだったら、わたしは了見が狭いので、相手が素人でもなんでも絶対教えなさそう。またはだまくらかしてウソを教えてしまいそうです。エヘヘ。
プロはね、釉薬の配合なんて、直接聞かない。
やろうと思えば、]線非破壊検査で化学的に分析できるから。
粘土も取引業者との関係で分るからだ。
こう言う事はある。
ある人間が、皿が造れない。修行の間に全アイテム学べないからアトは自分でやるしかない。
ロクロの達人がいる。
そこに一升瓶もって教えを請う。
ある程度の技術を習得していれば、反復でどうにでもなるんだが・・・。
前に、指導所を出てからが勉強・・・と書いた。
当然の事だ。
ボクの場合は炭化焼成だ。
「陶ちゃん(違うけど)、戻し還元・・・何度で薪入れるの?」
「結構高いよ」
「1,000℃ぐらい?」
「そのぐらいかな・・・」
少し違うのだが、そんなやり取りはある。
1,000℃近辺ではあるのだ。
「この釉薬は・・・何?」
この質問は、釉薬の説明をしないと難しい。
例えば、灰釉・・・これへの質問だったら、何の木の灰なのか?
という前提質問なのだ。
その配合を聞いているわけではない。
例えばこうだ。
「これは灰?」
「桜・・・」
「チタン・・・入ってるね」
「外割り2%ね」
つまり、探りではないのだ。
通常の会話なのだ。
ひまつりで、ある女性が質問してきた。
6年前だろうか?
「炭化とは・・・どういう方法でやるのですか?」
「ヤッテルノ?」
「教室ですけど、陶ちゃん(違うけど)の器・・・大好きなんです。
さっき、こんなに買っちゃいました」
「それはどうもありがとう」
彼女は大きなショッピングバッグを提げていた。
背が高く、美人でモデルのような女性だった。
簡単に教えてあげた。
感激して帰っていった。
しばらくして、手紙が来た。
弟子にして欲しいと。
それは彼女だった。
ボクは記憶が全くなかった。酔っ払っていたからである。
顔と芳名帳の名前さえ一致しなかったし、思い出せなかった。
あとで聞いた話なのだ。
「いろんな作家さんにひまつりで会いましたが、先生のように何でも教えてくれた人は誰もいませんでした・・・」
事情として、家の土地造成、新築などが控えており、少し仕事を休もうと思っていたところだった。
ボクは断りの電話を入れた。
彼女は一度遊びに言っていいか?と言ってきた。
その週末に来て、彼女はアパートを借りちまった。
「お金、いりませんから、弟子入りさせて下さい。」
そうも行かないだろ〜・・・
止むを得なかった。
かつて、宗教団体に追い回されていた女性が夜に来た年だ。
彼女はボクの一番弟子となった。
こんな、ボクなのに、彼女は慕ってくれた。
その年の発注量は大量だった。
縁とは異なものだ・・・彼女はひまつりでおしゃべりなボクに感動し、弟子入りをきめたのだから・・・。
ゼンゼン覚えてないけれど・・・酔っ払って。
話し脱線したけど、こんなもんで?フィカルちゃん。
ナンパ自慢かよ〜p(^▽^)q
ただの酔っ払いなのか?
陶ちゃん(違うけど)

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