Hは借金を作って逃げたらしい。
ボクのところにいるのでは?という噂もあった。
K子は周りの離婚の勧めにも応ぜず一人で生活していた。
彼女はHを本当に愛していたんだ。
そしてHと再会できないまま病死した。
Hは別な県で暮らしていて清算が追いついてきたところだった。
K子も返済をしていたんだろうか?
HはK子の葬儀の後に来て遺影を前に号泣した。
所沢の話のラストでこう書いた。
Hとは別れてからもう二十年以上もあっていない。
しかし、いまだにボクの記憶に彼のはにかんだ笑顔がある・・・。
そんな記事を書いているとき、西所沢在住、なっちゃん友人総長と友達になった。
7月に所沢オフ・・・総長を囲む会 を開く
ただただ呑む会になりそうだ。
ある人は翌日がらみでホテルを取った。
ボクは友人宅に泊まるべく今日の午後に電話した。
その人は女性である。
Hの借家の裏がボクの家だった。僕の家の前の道路を挟んで向かい側の家の人だ。
お子さんは芸能人だった。
飲み仲間だし、Hの奥さんのK子さんの相談相手だった。
勿論旦那さんも飲み友達だったし、先輩として悩みを聞いてくれたりもした。
茨城、陶ちゃんです〜・・・久しぶりぃ〜
旦那さんは元気ですか?
あら〜久しぶり・・・
ダンナね・・・三年前に死んじゃったよ〜
全身悪い所だらけだったからね〜
どうしてるの〜
遊びにおいでよ〜
え?○○さん・・・死んじゃったの?
・・・・
そうなんだぁ〜・・・
・・・今度ね、来月に西所の人と呑むんで所沢に行こうと思って・・・
でね、K子さんの家にお線香を・・・
K子さん?
Hちゃんね・・・Hちゃんもね・・・死んじゃったよ〜
いつだっけかな・・・もう三年ぐらいになるかな?
呑んで帰って来てお風呂に入って死んじゃったよ・・・
陶ちゃんこの前来たのは6〜7年前だよね・・・
・・・マジッスカ!
・・・じゃぁ〜山梨に・・・お墓が?
うん良くわからないんだ・・・
K子さんの所に行っちゃったよ・・・
そうだったんですか・・・
脳溢血とかですかね・・・?
ボクはその後何を話したか覚えていない。
取りとめもなく意味のない言葉を並べたような気がする。
彼女は再婚していないけれど、一緒に暮らしている人がいる・・・
いつものように遊びに来て・・・車も止められるよ・・・
などと言ってくれてたようだ・・・。
そうか・・・もうHもいないのか・・・ダンナさんの○○さんもいないのか・・・二人は同じ時期になくなったのか・・・三年前、ちょうど昨日まで書いていた引越しの年だ・・・。
もう逢えないんだな・・・Hは死んじゃったのか・・・
そう、思い出されるのは笑顔ばっかりだ。
先に亡くなったK子さん・・・和子さん
そしてボクの親友H・・・秀雄ちゃん
ボクタチハ悔いが残らないほど、呑んで、話して、遊んだよな。
お二人のそして旦那さんのご冥福を祈ります。
総長!夏の所沢でお世話になります。

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