だんだん落ち着いてきていた毎日新聞社の変態記事騒動だが、この期に及んでまたしても、毎日新聞社直々に燃料投下があった。……ドMですか?MAINICHIのMはドMのM?
今日の朝刊1面、ならびに特集面(東京本社発行版)に、今回の騒動のあらましと内部調査の結果、そしてお詫びを掲載した……そうだ。見てないけど。まあ、流石にここで嘘はつかないだろう。
とりあえずネットでも内容が確認できるようになっている。それによると、『今回の問題で失われた信頼を取り戻し、日本の情報を的確に海外に発信する英文サイトを再建するため、全力を尽くす決意です。』との事だ。
先月バカンス1ヶ月〜3ヶ月、あるいは役員報酬1回だけ1〜2割返上という重い重い処分を受けた役員などに加え、新たに一名、1ヶ月だけ役員報酬カットの処分を下した。もう一人処分したらしいが、名前と処分の内容は伏せられている。3ヶ月のお休みになったライアン・コネル記者以外は2ヶ月もすれば元通りに戻ってしまうのに変わりはない。そのライアン・コネル記者も、ほとぼりが冷めた3ヶ月後に何食わぬ顔で復帰しそうだ。
そして、やはりほとぼりが冷めた9月朔日、問題となった海外サイト「毎日デイリーニューズ」を、女性編集長の下で態勢を再編し、新たなスタートを切るという。
全力を尽くしてこれか、との声がネットで巻き起こるのに時間は掛からなかった。
毎日新聞社のサイトにお詫び文や問題検証などが掲載されているが、長文が多いのでダイジェストにしてみる。
・英文サイト出直します 経緯を報告しおわびします
タイトルは平謝りしてるみたいな感じだな。でも、おわびしますよりおわびいたしますの方がいいような。まあいいや。
概要は、下品な記事を載せててごめんなさい、関係者を追加処分もしました。「開かれた新聞」委員会の指摘から、再発防止の対策も講じますね。8/1から「毎日デイリーニューズ」を新体制に組み替え、9/1からニュース中心のサイトに刷新します。社説や評論を翻訳して掲載し、チェックも厳しくします。と言うのが最初の項目。この社説や評論ってのがなんか臭うような気がするんだが。
次の『再発防止へ〜』の項目は、不適切な記事を載せ続けててごめんね、内部調査したら、このコラムはほとんどチェックされずに社内でも誰もマズいと思わないまま載せられてたんです。余所から何から言われても聞き流してました。ごめんね。いろいろなチェック機構を設けてはいたけど、みんな気付かなかったんです。これからは女性の視点も交えて運営します。ごめんね。と言ったところだが……チェックがザルだった事と、女性視点のチェックって繋がらなくね?トップが女性になっても相変わらずチェックがザルだったらなんの意味もないような……。まあ、ザルでしたって自己申告したんだからザルなのを直す気はあるんだろう。
・再発防止へ体制強化 深刻な失態 教訓にします
……なんか、さっきまとめたページと同じような事ばかり言ってね?とりあえず、このページのポイントはこれだな。『 「WaiWai」は既に閉鎖しておりますが、過去の記事を転載しているサイトなどが判明すれば、事情を説明し、訂正や削除の要請を続けていきたいと思います。』これが、要するにまとめサイトつぶしの布石だろうと憶測されている。元の記事は綺麗に消して証拠隠滅、まずい事の書かれているまとめサイトも「こんなのネットに残しておいちゃいけないよ」と言わんばかりに隠滅……しかみ像を残した家康を見習えよ。
・英文サイト問題検証
3つあるが、それぞれこんなことを書いている。
■WaiWaiは軟らかい読み物を目指し週刊誌などの読み物を引用しながら日本について伝えるコーナーだった。年月とともにサイトも規模縮小し、WaiWaiは担当記者実質一人になっており、任せっきりにしていた。ただ、その記者には下ネタ大好きという性格があった事は気になっていた。WaiWaiは正確さが求められるニュースではなく、コラム扱いなので適当でいいやとも思っていたようだ。気がついたら好き勝手やられていた。
■WaiWaiのチェックは元々外国人だけでチェックが完結していた。ネットになって規模縮小で更にチェックが甘くなり、更に記者が注意されても反発するのでボツに出来ない空気ができあがっていたのかも知れない。編集部長は毎日ウィークリーの方も担当していたので、こっちはほったらかしになっていた。スラングだらけだったので日本人の編集長は理解できてなかったのかも知れない。……って、なんかとんでもない事をさらっと書いてないか、これ。
■編集長は、就任前に女性編集者にWaiWaiを見直した方がいいとの提言を受けていた。見てみたらあまりにお下品だったので、一応口頭で小言は言った。それ以降、チェックする事はなかった。内部からの警告はことごとくスルーされた。外部からの意見も、メールくらいは開いたが、スルーされ忘れ去られた。
・英文サイト問題の経緯
問題になっている一連のコラムの記事の概要、その一部が書かれている。ただ、表現はかなり軟らかくなっており、日本の伝統的な祭りを『顔射』に喩えた記事についてを『日本の伝統的な祭りを性的な話題に結びつけたもの』などと表現するにとどめられている。また、現地人の子供射撃ツアー記事についても『外国で日本人観光客が違法ツアーに参加しているという記事』と、かなりぼかした表現をしており、この文を読んでも問題の本質は伝わりにくくなっている。
こういった記事について、事実の裏付けもなく記事を翻訳し、なおかつそう言う人が数人ほどいるというような話について、日本人女性一般、日本人一般ととれる表現に書き直すケースもあったり、他に余計な事を文に加えたり(例:「防衛庁がロリ漫画でオタクを軍事洗脳」記事に於ける「真珠湾攻撃と南京大虐殺で世界に名を知らしめた政府省庁の後継」など)と言うケースもあった。
それまでは問題など無いと思っていたが、ネット住人にそれが指摘され、掲示板にスレッドが立って盛り上がった。記事を転載された雑誌社からもクレームが来た。そこで、批判があった記事を削除、他の記事も閲覧できないようにしたが、WaiWaiは人気コーナーだったので、なくすという判断は出来なかった。
また、MDNの全ページに、検索しやすくするためにウェブページに埋め込むメタタグとして「hentai」「geisha」などが埋め込まれていた事についても触れているが、こっちでも「Japan sex」「Japan schoolgirl」などの直接的なワードや「猟奇的な日本」という意味のワードが埋め込まれていた件は説明されていない。この件も、外国人同士で事を進めていたのが原因だとしている。日本の毎日本社は悪くない、と言いたいようだ。
・検証チームの分析&検証踏まえ2人追加処分
ここでは、今までに書いてきた事のまとめみたいな事が書かれている。外国人に任せっきりだったからこうなった、新聞本紙はチェックされているがこっちはチェックしてなかった、記者がいい加減だった、外国で記事を垂れ流す事に対する考えが甘かった、苦情は来てたが15件だし人気コーナーなので放っといた、ということだ。
で、この検証の結果を踏まえて下した判断が、追加処分で役員報酬の1割没収が一人と、処分の内容と誰なのかは内緒なのが一人、ってか。凄いな。
ほとんど全責任を押しつけたライアン・コネル記者も3ヶ月休みだけのまんまだし。海外で変態扱いされる日本人が結構いたみたいなんだが……。
・「開かれた新聞」委員会
この辺はこの委員会に参加している文化人のお説教が並んでいる。が、ここに名前が挙がっている人たちの名前をググってみると、もれなくドン引きできるのはなぜだ。どの意見も概ね「今まではまずかったよね。心を入れ替えてこれからも頑張れ」と言う内容だ。中にはネットが悪いという意見もある。
ヌルすぎる処分、内々での慰め合い励まし合い、そして人形の首をすげ替えただけで存続を続ける意志。
やはり、騒動の大きさを見ても問題の大きさを理解できてなかったようだ。
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