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●スケスケメガネを作ってみようぜ(導入)
スケスケメガネ。それは透き通ったメガネだ。
いや、違うな。メガネが透き通ってなかったらただの目隠しだ。
スケスケメガネ。それは、見るものが透けて見えてしまう不思議なメガネだ。
全てのものが透けて見えるのであれば、何も見えない。それもただの目隠しだ。ただ、どうやっているのか、うまいこと服だけが透けて見えるのがスケスケメガネの慣例だ。恐らく生体を透過しない光線、もしくは電磁波の類を利用しているのだろう。どう考えてもカラーじゃ見えなそうだな。
ウールや綿などの天然繊維は生物由来であるため、人体を残しつつ透過させるのは難しそうだ。
まあ、どうせ元々非現実的なんだから、あまり現実的な原理を追求しない方がいいだろう。とにかく、透けさせろ。
画面にメガネが表示され、その中は服が透けて裸が見える。そんなFLASHを作ろう。
●そこは見ちゃだめぇ!
ここでは、ちょっと本来の使い方とは違うが、マスクを使うことにする。
マスクは画像やスプライトなどを切り抜くために使う機能と言っていい。丸なり四角なり、三角なりえもいわれぬ怪しげな形なりにお目当ての画像を切り抜いて表示する。他の部分は見ることができなくなる。
百聞は一見にしかず。とりあえずやってみようじゃないか。
なにかの一枚絵(ベクタでも、jpgなどのラスタ画像でも可)とできれば単色で小振りのベクタを用意。一枚絵の下のレイヤ(ParaFla!なら深度)にベクタを配置し、その配置されたベクタのプロパティでマスクを設定しよう。設定する数値は、いくつのイベントをマスクの中に巻き込むかを示している。とりあえず、1にしておこう。
ここまでで間違いがなければ、下に置かれた小さなベクタの形に一枚絵が切り取られて表示されるはずだ。このマスクを動かしてやれば、切り抜かれて表示される部分も動き回ってくれる。
Suzukaでは、スプライトもマスクに指定できる。むしろParaFla!ではなんでできないんだ?まあ、この手のややこしい機能を使う時はSuzukaが向いているってことだな。
一応、スクリプトさえ組めばFLASH8でできることは粗方できるのがParaFla!だ。ParaFla!でスプライトをマスクに使いたければ、スクリプトを組め。そのやり方については、そのうち気が向いたら調べるかも知れない。お急ぎならぜひとも自力で調べておいて欲しい。
サンプルではかなり前のモーフィングサンプルが、正方形に切り取られて表示されている。背景のSuzukaひよこが、手前の画像が切り取られていることを示している。マスクも激しくアニメーションしているので何がなんだか分からない感じになっている。細かいことは気にするな。
ちなみに、本家FLASHではビットマップパターンを塗りにすることができた。ParaDrawではその機能を使うことができないが、そのビットマップパターンとマスクを使えば、それと同じ事が実現可能。と言うか、本家FLASHのアレは、このマスクを使っての表示を簡単な操作で実現していただけっぽいな。

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