こんな時間まで何をしていたものか。家に着く頃には明け方かぁ、とひとりごちるおやぢ。
日付をとっくに超えて、県外から一号線を西進して名古屋に入り北上する頃にふと思い立ってドライブ。長久手、瀬戸、本山、栄、蟹江、甚目寺、津、岐南、恵那、岐阜、羽島と時間と眠気が許せば滋賀辺りまで行ったろうことうけあい。バカだバカ。
長久手瀬戸本山では大学オーケストラとその時の彼女との思い出、蟹江甚目寺方面では色んな学校での勉強とその地方の彼女との(略)、三重では切磋琢磨した音大生とその(略)、岐阜ではそれぞれの(略)。
そんなにいねぇいねぇ。
ともかく、どこでも言われたのは
『その変に高いプライドが気に食わない。そんなもの捨ててしまえ。』
ということ。
なるほどその通り。わしゃプライドの高い人間でござんす。飲み会で鼻にソーセージを突っ込まれて火傷するのも、頭からビールをかけられながらメガネにスライスレモンを貼られるのも、指揮者として自分だけ演奏会で紹介されないのも、指揮棒が折られるのも、演奏会前日に飲み物にタバスコを入れられるのも、未だに陰口を数年言われてしまうのも、その他色々、みんなそのプライドのせい。
…こうして考えるとわしはよく音楽やめてないな…よっぽど他に何もないとみた。
上にあげたのは別にそんな苦労をわしはしたのよ〜だとか、こんなことをあじあわないといけないよ〜だとかを言うためじゃなくて、きちんとしてればこんな目に遇うこともないか、遇っても気にしなくなる、ということ。現に大体わしのせいか気にしすぎ。
正しい知識と感性と社交性、そんでもって常識があればわしのような人間にはならんのでやす。
ただ、勝手に思うにそれだけではいかんのよ。どれだけ打ちのめされて、自信をなくして、歩みを止めたくなった時に自分を支えるのは首の皮一枚をつなげる、つまり根底にあるプライド。これだけはかなぐりすててはいかんのです。
自分の考えに固執するだとかではなく、自分がなんのためにこれをやっているのか。わしだったら音楽っつー超現的ななにか、うまく未だに言えないけれど神様のような存在か?に少しでもあやかって、その素晴らしさを伝えようという気持ち…なにやら宗教くさいけれどもそれとも違うんよ…。
それさえあればまた立ち直れるし進めるってもんよ。
なんてことを外が明るくなって来たジョイフルで考えた。
さて、小中高と母校をまわって帰って寝ずに最後の打ち合わせにいきます。
…学生が出歩く前に行って帰らないと不審者扱いされる…
こうしてみるとわしは意外と暇人ね。

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