「千の風になって」の作曲で有名な新井満氏監修の文庫本「千の風になったあなたへ贈る手紙」を読みました。
亡くなった人に書いた、家族や恋人からの手紙集です。
新井満賞を受賞した男子高校生の「僕の自慢のお母さんへ、お母さんお誕生日おめでとう」を読み、久しぶりに号泣してしまいました。
彼は、自分で作品を応募したのではなく、手紙を書いて、お母さんのお墓に石で飛ばないようにしてあったのを、お父さんが見つけて応募したそうです。
お母さんが亡くなっても、頑張ってバイオリンを習っていること、妹のこと、心配しなくていいこと、お母さんのことは夢で知らせて欲しいことなどが淡々と書かれています。
その文章は生き生きとしており、何度も読み返しました。
私も亡くなった母には、伝えたいことが沢山あります。
手紙を書くことで、もしかしたらそれが本当に伝わるのではないかと思い始めました。
以前、私が単身で全国各地にいても、度々手紙入りの荷物を送ってくれました。
その手紙は今でも大切に保管しています。
私が書く手紙の内容を考えていたら、とても懐かしく、嬉しい気持ちになってきました。
少し時間がかかりそうですが、じっくりと書いてみたいと思います。