安倍総理がASEANとの首脳会談で、日本の新幹線を売り込んだそうです。
東海道新幹線は開業以来49年間、事故による乗客の死亡事故ゼロは、確かに世界に誇れる素晴らしい技術だと思います。
台湾には、日本の新幹線が走っています。
開業当初の上越新幹線のように、いつ発車したのか分からず、また高速走行中もほとんど振動を感じることが無く、とても快適でした。
座席も電光掲示板も日本と全く同じで、「次の停車駅は名古屋です」と言われても違和感がありません。
また特筆すべき事は、その値段の安さ。
台湾は鉄道やバスは格安と言うこともあり、台北から桃園まで20分間乗車しても600円です。
まあ物価の違いはありますが、日本なら2000円近く取られるでょう。
それと、台北市内では新幹線は地下を走行するため、騒音問題もないし、MRT(地下鉄)なども含め、街が計画的に開発されている感じを受けました。
東京、名古屋、京都、大阪などの大都市でも、台北のように新幹線は本来地下を走行するべきだったと思います。
さて、東南アジアへの日本の新幹線売り込みですが、その安全性を考えれば、かなりリードしていると思われます。
東南アジア各国でどれほど新幹線の需要があるのか分かりませんが、ベトナムのハノイからダナン、ホーチミン、プノンペン、バンコクを経由しマレー半島を南下して、クアラルンプール、シンガポール、そしてマラッカ海峡とスンダ海峡を海底トンネルでくぐり、ジャカルタ、ボゴール、バンドン、スラバヤを経由してバリ島のデンパサールまで日本の新幹線が走れば、間違いなく私は乗りに行きます。
総延長7500キロとして、250キロの速度で走れば約30時間、新幹線の寝台列車が登場するでしょう。
6カ国縦断のアセアンオリエント急行の誕生です。
まあ冗談はさておき、クアラルンプールとシンガポール間は2020年の完成を目指しており、これは魅力です。
完成した暁には、ぜひ乗ってみたいと思います。
さて、日本の新幹線に苦言を呈すれば、料金設定をもっと低くするか、または走行する時間帯によって料金に格差を付けるべきだと考えます。
作る会社は「特別な列車」という考えがあるのでしょうが、利用者の立場からすれば、在来線特急の延長にしか過ぎない乗り物だと思います。
「こだま」に関しては、東海道線の特急に戻して特急料金を安くした方が、はるかに利用率が上がるのではないかと信じています。
会社が違うのでそんなことも無理なのでしょうけど。
新幹線の売り込みも実際にその国の事情を考慮して、日本が最大限の協力を惜しまなければ、日本に対する信頼度がアップする最高のチャンスです。
ASEAN諸国に日本の新幹線が走ることを楽しみにしたいと思います。