前人未到だった囲碁界での七大タイトル全制覇を、井山裕太六冠が伊田十段との十段戦に勝利して、見事達成しました。
囲碁のことは全くわかりませんが、コンピューターとの対戦で、人間が最後まで負けないのは囲碁だと言われていました。
将棋にしても囲碁にしても、何十手も先を読まないと勝てないゲームです。
以前読んだ羽生善治氏の「決断力」「捨てる力」は、興味深く読みました。
さて、井山七冠は江戸時代に御城碁19連勝と無敵だった本因坊秀策の再来では、と思っています。
本因坊は現在もタイトルで名前が残っていて、しかも本因坊算砂は織田信長を本能寺から運び出したのではないか、と言われています。
また秀作はわずか10歳の時に尾道から江戸までを一人で歩いて旅をしたそうです。
現代でも子供が新幹線で一人旅をすることも大変なことですが、江戸時代に山陽道、東海道を一人歩いて、宿に泊まり、食事をして、と危険ではなかったのでしょうか?
あるいはその苦難を乗り越えてでも囲碁が上達したい、と強い信念があったのかもしれません。
余談ですが、井山裕太七冠も将棋の室田女流二段と離婚して、逆境を乗り越えたことが彼の力になったのかもしれない、と思っています。
また、将棋でも囲碁でも若い人が次々と台頭しています。
柔軟な頭脳を持った人が経験を積んだベテランに勝つなんて、何と素晴らしいことでしょう。
囲碁は勝てば数千万円の高額賞金が支払われるのですが、一手間違えると札束に羽が生えて飛んでいきます。
私などそんな知能もないし、勇気も度胸もありません。
今後、井山裕太七冠の活躍を期待したいと思います。