台風10号の接近で、西日本では沢山の海難事故が発生しています。
台風が接近している時に海で海水浴や釣りをするなんて、四国の人にすれば考えられません。
室戸台風や第二室戸など、四国は台風の通り道なので、風と雨に関しては強固な建物の造りになっています。
それは、予想もできないほどの突風や突然の高波が襲ってくることを知っているからです。
特に高知県の土佐清水市や宿毛市に行くと、普通の民家なのにまるで城のような石垣が組まれていて驚きます。
また門は下にあるのに、建物は坂を登った丘の上とかで、それは南海地震の永年語り継がれて来た、津波の教訓なのです。
海水浴に行くのなら、渚が限度です。
人間は膝まで水に浸かると身動きができません。
しかも肩まで海に浸かったり、ましてや足が立たない深みに行くなんて、最早自殺行為です。
海流は、予測ができない動きをするので、いつ足を引っ張られるか分からず、気が付いた時には溺れているのです。
浮き輪やボートでも、一瞬の隙に沖まで連れて行かれることがあります。
地震の津波で亡くなるのなら仕方ありませんが、自ら海に出かけて溺れてしまう残念な人生を迎えないように気を付けましょう。