先日、阿佐ヶ谷駅で視覚障害者がホームから転落して亡くなるという、悲しい事故が起きてしまいました。
もしも自分がその立場になると、白い杖だけで街を歩くなんて恐ろしくて、想像もできません。
東京で勤務していた時には白い杖を持った方を何度か見かけましたが、どうすれば良いのかわからなかったので、そのまま見ているだけでした。
その後会社の同僚に聞いたところ、自分の肩に手を導き道案内をすればいい、と聞いてなるほどと感心したことがありました。
ただ、未だにその機会はありません。
阿佐ヶ谷の事故では、白い杖を持った方がホームの方向へ進む姿を見た人もいるかと思います。
ただ、東京の人は具合が悪くてホームに座り込んでいても倒れていても、通行人はそれを見て避けて通ります。
大阪人の場合は、ホームで座り込んでいる人がいると、
「どないしたん?大丈夫か」
と声を掛けてくれると思います。
また、ホームで危ない人を見かけると、おばちゃんが、
「にいちゃん、そっち違うわ、危ないよ〜」
と声を掛けてくれたかもしれません。
大都会だとどの列車に乗ればいいのか、それを探すだけでも一苦労です。
私などは目が見えてても次の列車が何番ホームなのか、そのホームがどこにあるのか、鉄のくせに知らない駅では一苦労します。
駅の構内では、駅員さんが白い杖を持った方を見かけると、安全に目的の列車に乗るまでは案内する義務があると思います。
改札は通過しているはずなので、捨て目を効かせれば、すぐわかるはずです。
そのちょっとした優しさが命を救ったかと思うと、残念でなりません。
もちろん各鉄道会社は対応していると思いますが、自分がその立場になったらどれほど安心することでしょう。
また乗客が何をしていようが私は全く関心はありませんが、スマホは電車に乗ってから見ることにして、ホームでは少しだけ周囲に気をつけてあげて欲しいと思います。
その「捨て目」は、命を救う価値のある貴重な目になるかもしれないのです。