徳島県民として、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
来年夏に予定されている阿波踊りの実証実験が、コロナ禍の中行われました。
開催の指示を出した徳島市長は、4日間の踊りの喧騒を知っているのか、甚だ疑問です。
あの騒ぎの中でコロナを防ぐ事は、不可能です。
実験で行われたのは、桟敷席に座ったわずかの観客とマスクをした踊り子でした。
阿波踊りは男踊りの表情を楽しんだり、笠で顔を隠した女踊りの「しなやかさ」を楽しむものです。
近くで見た方がもちろん迫力があるのですが、
桟敷席からでも十分です。
さて今回の実験では、大きく勘違いしています。
それは、阿波踊りでコロナに感染するとすれば、それは間違いなく演舞場や桟敷ではなくて、肩が触れ合うようなまっすぐ歩けない街角の雑踏です。
踊り子さんからは沢山の汗が飛び散り、息も荒くなり、コロナたっぷりの水分が蒸発しています。
見ている人も当然その飛沫を浴びるわけで、それが危険なのです。
だから今回の実験では何ら参考にならないのに、「本番でも大丈夫だろう」と言い出す人がいると思います。
元々罹患者が少ない徳島では当たり前のように、今回の実験で誰も罹患しないと思います。
阿波踊りは徳島のソウルダンスなので、踊りたい人も多いし、見たい人も沢山います。
江戸時代から続いている歴史ある踊りだからこそ、踊る阿呆も見る阿呆も、そして徳島県民の全てが慌てることなくコロナ完全終息後に、再開することを期待しています。
しかしながら「go to キャンペーン」のように勇足になると、とんでもない悲劇「移す阿呆に移される阿呆」が待っているので注意が必要です。
相撲でも押し出しで勝ったと思っても、勇足で負けることが時々あるので、完全に終息するまで気は抜けません。