今からちょうど20年前の2001年2月、宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」に、浮上してきたアメリカの原子力潜水艦「グリーンビル」が衝突して「えひめ丸」に取り残された乗船員9名が亡くなる悲しい事故がありました。
そして昨年のクリスマスイブに出航し、三重県の尾鷲港に向かっていた愛媛県愛南町の漁船「第八しんこう丸」が、和歌山県すさみ町沖で消息を断って3週間が経ちました。
不思議で奇妙な事件もあるものです。
そして救難信号も出さずに沈没したと考えられるので、深夜の寝静まったところに、いきなり海中から突き上げられたのです。
もうすぐ正月を迎える時だったので、乗組員は今年最後の仕事で家族と過ごす年末年始を楽しみにしていたことでしょう。
「板っこ一枚下は地獄」と言いますが、漁師は男が命を賭けた仕事なので、乗組員の家族にすれば心配な正月になってしまいました。
航空機の「フライトレーダー」のようなレーダーで船も監視していると思うので、すぐ漂流ボートが見つかるだろうと期待していましたが、どうやら何らかの事件に巻き込まれた可能性が強いみたいです。
考えられるのが、密航していて公表できない某国の潜水艦による衝突です。
某国とは、中国、韓国、北朝鮮のことですが、何のために日本近海を航行していたのか、そして事故に遭ってそのまま逃亡したことの卑怯さは許せません。
そして衝突しても、気付いていない可能性もあるのだそうです。
事実を隠蔽しそうな国の潜水艦に衝突したことが不運でした。
その海域は、オーシャン東九フェリーや貨物船、タンカーなども普通に行き来しています。
四国東端の岬から紀伊水道を眺めた事はよくありますが、その通過する船の多さには驚きます。
私もフェリーに乗ったことがありますが、その下を秘密裏に航行している潜水艦があるかと思えば恐怖です。
しかも死亡事故を伴う当て逃げで、世界の常識からしてもそんな事は許されるはずがありません。
まあ日本の海上保安庁の船に、自ら当てに来るような中国船の話もありました。
その時の官房長官が徳島県選出の仙石由人だったのでよく覚えていますが、仙石は原因を究明する事なく船長を中国に帰してしまいました。
「あかん坊長官」は仙石だけにして欲しかったですが。
また北海道の津軽海峡も中央部分は公海の特定海域になっていて、核兵器を搭載した軍艦や潜水艦も堂々と通過できるのだそうです。
そう考えると、日本の近海を国籍不明の潜水艦が当たり前のように通過していることは、やはり何とか制限するべきでしょう。
コロナ禍であたふたしている総理は、それどころではなさそうですが、何とかしないと「第八しんこう丸」の悲しい事故の二の舞になるかもしれません。