愛知県豊田市で、明治用水の水漏れが発覚しました。
豊田にはトヨタ自動車や日本を代表する精密機器メーカーがズラリと並んでいるし、しかも農家では田畑の6000ヘクタールに水を供給する命の水なのです。
吉野川市の小学校を卒業した私は、父親の転勤で高松に引っ越しました。
徳島では「水はタダほど安い」という感覚のあった私は、高松の水不足にはホトホト参りました。
まず、学校にはプールがありません。
入れる水が無いからです。
しかも昼間の時間帯には給水制限は当たり前で、手を洗うため体育の授業なども制限されていました。
高松市を流れる川を覗き込んでも、干上がった川の水溜まりはドブのような状態になっていて、不潔でした。
水不足で困ったのが、香川県のうどん屋です。
水を大量に使ううどんは、渇水では作るのも茹でるのも無理です。
商売が出来ないと、収入が途絶えてしまいます。
そこで建設されたのが徳島県吉野川の中流域にある早明浦ダムから池田ダムを経由し、讃岐山脈を地下で通す「香川用水」が1974年に完成しました。
元々吉野川は香川県の財田川を流れていましたが、地殻変動で流れが変わった代表的な川です。
お陰で徳島県は地下水が豊富で、
「徳島平野で井戸を掘って水が湧出しない場所はない」
と聞いたことがあります。
また、「早明浦ダム渇水」のニュースが時々流れますが、それで困るのは吉野川の上流から取水している香川県です。
高松で水の大切さを知ったため、再び徳島に戻ってきても水道の水を出しっぱなしにすることはありません。
板野町の水道代金もかなりの量を使っているはずですが、結構廉価だと思います。
道しるべも災害などで万が一のことを考えて、町の水源地の近くを選んで建設しました。
お陰様で、水の勢いはかなり強力です。
さて、「水は命」と言いますが、公共料金を滞納しても最後に停められるのは水道だそうです。
水がなければ人間を始め、全ての動物は生きていけません。
豊田市の水漏れも復旧することと思います。
工業用水は大量の水を使いますが、私は水の大切さを知っているので、無駄に使わないように心掛けて、水道代金は滞納しないように気を付けたいと思います。