月刊誌の宿命とはいえ、この時点でビクトリアマイル(この名前なんとかならんか)の予想というのもなかなかツライものがある。NHKマイル含めて4つのGTを展望するのが任務なのだが、皐月賞と春天は日曜を見てからとなる。ディープインパクトの調教はあれでいいのか?にわかに風雲急を告げる春のGT戦線ではある。
WBCが、意外なことを契機に盛り上がってきている。個人的には、投球数制限を設けた時点で野球とは似て非なるゲームになってしまったと思っているし、主催者側のあり方などから、ほとんどどうでもいい大会である。誤審審判を、また同じアメリカ戦で起用したことからも、いかにいい加減な大会かが分かるし。しかもそいつはまた誤審を重ねたのである。
それよりも、WBCの個人的なツボは別のところだった。メキシコ戦後にイチローにインタビューした取材陣の1人が無視されていたシーンである。
「あの時点、1点でも多く取って、今後の展開を楽にしようと思って打席に入ったのですか?」
「・・・・ハイ、次の方。」
当たり前のことを大仰に質問するインタビュアーというのは、放送局や取材記者レベルの人でも意外と多い。自分が取材される身になってシミュレーションしてみれば、簡単に分かることなのだが・・・。今や、こうしたテクニックやノウハウを教わることが少なくなっているのだろうなあ。
ただ、イチローの一連の妙に芝居のかったコメントや試合中の表情は、少し鼻に付いたけど。
そう言えば競馬でも、有馬記念の前日のメインを勝った横山騎手に「いい形で年を締めくくりましたね」と言ったら「明日まだ競馬があるんだよ」と言い返された哀れな女性アナウンサーがいたことを思い出した。

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