と思ったけれど、これは書きたいですね、マートンの安打数日本記録。
外人選手が達成したためか、扱いが軽いのは仕方ないかもしれないが、藤田平が「イチローと比べて試合数が多いので、144試合の記録は別枠にすべし」と書いていたのには少しガッカリした(王のホームラン記録について日本人はほとんど何も言わないのにね)。一般ファンがいうならともかく、野球人がここを強調するとは思っていなかったからである。
前にも書いたけれど、マートンが右打者ということのハンデはもっと語られていい(そう考えるとラミレスの204本というのもスゴイ記録だが)。落合が2度目の三冠を取った時に、「俺が一番誇れるのは本塁打でも打点でもなく打率。右打者がこれだけ打つのがどんなに大変なことか」と言っていたし、また古田もこの間、マートンが200本を打った時に「同じ打力で左右の違う選手が規定打席をクリアしたとして、右打者は左打者より年間で20〜30本はヒットを損する」と断言していた。そう考えると、144試合制での213本+α(あと2試合で何本か打つだろうから)はイチローの130試合の210本に匹敵するか、それ以上の価値があると言ってもいいだろう。
さらに今回の記録が凄いのは、イチローの時よりもランナーが得点圏に居たケースがずっと多いことである。投手の攻める厳しさがまるで違う状況(ストライクゾーンにあまり放ってこない)が多い中でのヒットは、ランナーなしの場合よりも打つのが大変だ。現役を経験している解説者(しかも全員一流選手だった)なら、そういう点にも触れてほしかったと思うが・・・。
さてリーグ優勝ができなかった時点で今年の阪神というか、私にとっての今年の野球は終わりであり、CSは正直どうでもいいのではあるが、ここまできたらあと2つ勝って、せめて中日と勝ち負け同数での2位になってもらいたい。少しは気が晴れるし、また勝っていたはずの試合を下らないミスや采配で1つでも落とすことが後になって大きく跳ね返ってくることを認識してもらえるだろうから。
最後にお知らせ。
今週はラジオ日本の解説はお休みです。
競馬予想TVは16日から3週連続となります。
追伸
ただいま6日の横浜阪神戦終了間際。
こんなところで久保を9回まで投げさせて完封させるんなら、
なぜあの時、そしてあの時も降ろしたんだよ・・・・
真弓監督、本当に来年もやるんですか・・・・
痛すぎる代償を払って学習したことを
来年はシッカリ役立てられるんだろうか。
まともならブッチギリで優勝できる戦力のはずなんだが。

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