http://www.k.zaq.jp/kis/jjvma/10_4.html
http://www.k.zaq.jp/kis/jjvma/10_5.html
http://www.k.zaq.jp/kis/jjvma/11_1.html
http://www.k.zaq.jp/kis/jjvma/11_2.html
http://www.k.zaq.jp/kis/jjvma/11_3.html
犬の人工関節について、岸上獣医科病院の院長が、その緩みや固定の破綻の可能性について、上の如く警鐘を鳴らしている(2005年の論文)。同時に大腿骨頭切除を、「右肩上がり」の結果が期待できる治療法であるともしている。
「最良の治療は、どこで受けられるどの治療か」という飼主の疑問に対しては、それこそ獣医師の数ほどの「正答」があろう。そのうえ犬の個体差が万別であることも思えば、特定の権威による一般的見解を金科玉条と看做すのは、危険極まりない。
そう分かっていながら、ここで取り立てて岸上氏の論文をリンクするのは、それが高額医療である人工関節の適用を退け、一桁(場合によっては二桁)も安い大腿骨頭切除を勧めている――この一点に拠る。わざわざ自分も、自分の属する業界も、関連業界も儲からない主張をしておられる。
安易な結論づけはしない。とまれ、高額医療=高度医療ではない、という当然に、苦しむ愛犬を目の当たりにしている飼主は気づきにくい。
僕の今後の判断が正しいかどうかは、まったく別の問題である。


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