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2009/12/1

マキアヴェリ  -29  君主編-12  マキアヴェリ 

共和国において、一市民が権力を駆使して、国のためになる事業を行おうと思ったら、まずはじめに人々の嫉妬心をおさえ込む事を考えねばならない。


なぜなら、いかに力量抜群で、かつ国益のためにやるき充分の人物でも、人々の嫉妬心に妨げられては、実現できることでも実現できないで終わってしまうからである。

大事業を行う場合、どうしても一人物に権力が集まってしまうことになるが、それを妨げるのが、人々の嫉妬心だからである。


この嫉妬心をおさえこむには、方策が2つある。

第一は、それを行わなければ直面せざるをえない困難な事態を、人々に納得させる事である。
誰しも難局を自覚すると、そこから脱出しようとして、自分ひとりの想いなど忘れ、脱出させてくれそうな人に進んで従うようになる。

第二の方策は、強圧的にせよ他のいかなる方法にしろ、嫉妬心を持つ人々が擁立しそうな人物を滅ぼしてしまう事である。

モーゼもまた、彼の考えに反対した多くの人々を、殺さざるを得なかったのだ。  人々の嫉妬心が、善き事をしていれば自然に消えてゆくなどは願ってはならない。

邪悪な心は、どれほど贈り物をしようと、変心してくれるものなどではないからである。

人々の心に芽生えがちな嫉妬心を克服できるかどうかは、大事業が成功するか失敗するかの分かれ道でもある。

                                                 − 政略論 −








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