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2009/12/9

マキアヴェリ  -32  君主編-15  マキアヴェリ 

君主が民衆の憎しみを買うのは、どういう理由によるのだろうか。


その理由の最大のものは、民衆が最も大事にしているものを君主が奪い取ってしまった場合である。


何故なら、人間は、自分が最も大事にしていたときの恨みを、絶対に忘れない。  しかも、そのものが、日々必要なものである場合はなおさらである。  必要を感じるのは毎日なのだから、毎日、奪われた恨みをむし返すことになる。


理由の第二は、君主の尊大で横柄な態度にある。

このまずいやり方は、とくに抑圧された民よりも、自由な民に対してなされる場合、非常に有害な結果をもたらさずにはおかない。 それは、精神的な被害だけで、民衆の憎悪を買うにとどまらない。  君主の横暴は、民衆に物質的な害までもたらさないではすまないものだから、民衆は二重に、そういう君主を憎悪するようになるのである。


それゆえ、民衆の憎悪は航海中の船に乗っての暗礁と同じと考え、それに衝突しないよう警戒を怠ってはならないのだ。  まったく、無為に憎しみを買う事くらい、上に立つものにとって、無謀で思慮に欠けることはないのだ。

                                                   −政略論−






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