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2009/12/29

人類最初の女性 リリス  旧約聖書
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■ リリス( Lilith )
  John Maler Collier 作  1892年 


旧約聖書では、神によってアダムが土から生まれ、その次にイヴがアダムの肋骨から生まれたとされていますが、実はアダムと同様にリリスという土から生まれた女性がいて、アダムと結婚していました。






彼女は、夜の魔女とされ、ユダヤの伝承では、新生男児の割礼のとき、リリスから守るために首のまわりに3つの天使の名前が書かれた護符(後述)を置くという風習があり、ヘブライ神話にも存在しています。 また、ヘブライには、リリスが男児だけを狙うので、この妖怪を騙すために男の子の髪を切るのをしばらく待っておく、という風習もあります。


リリスは、アダムと同様に土から生まれたので、アダムとは対等な存在であるため、アダムとの性行為において、正常位によるアダムの支配的地位を拒否し、彼女は空を飛び、エデンの園を去り、紅海沿岸に住みつきます。

リリスは紅海沿岸でアスモダイやほかの多くの悪魔たちと関係を持ち、無数のリリンたちを生みます。 アダムは神に、リリスを取り戻すように願いました。 

そこで3人の天使(セノイ、サンセノイ、セマンゲロフ)たちが彼女のもとへ遣わされます。  天使たちはリリスに、「逃げたままだと毎日子供たちのうち100人を殺す」と脅迫しますが、リリスのほうは「永遠にアダムと(現在の妻の)エヴァの子供たちを餌食にするが、その子供たちはただ3人の天使たちを召喚することによってのみ守られるだろう」、(アダムとエヴァの子供たちを守れるのはその三人の天使だけであり、天使たちはアダムとエヴァの子供を守っていろ、こちらには構うな、という意味だろう。)と言い返し、彼女はアダムのもとへは戻る事はありませんでした。


神はリリスを説得しますが、彼女は聞く耳を持たなかったので、罰としてリリスは下半身を蛇に変えられ、毎日おびただしい数の子供(リリン)を産み、そのうち100人を殺される運命を負うことになります。

彼女はこれに大変ショックを受け、海に身を投げて死んでしまいました。  かつて説得に当たっていた3人の天使はこれを大変悲しみ、秘術をもって蘇生させ、彼女に新たな力を授けます。

その力とは、これから生まれてくる子供の運命を左右できるというものです。  男の子だったら8日間、女の子だったら20日間、私生児だったら一生の間、リリスはその運命を好きにすることができ、生かすも殺すも思いのままにできるようになりました。  

その一方で、天使たちの方も人間が彼女の気まぐれに苦しむことのないよう、自分たち3人の名前を書いた護符を授け、それを持っている間はリリスの支配から逃れることができるようにしたのです。

リリスは、アダムたちを堕落させた蛇のイメージから、ギリシア神話に登場する半人半蛇の怪物ラミアーやエキドナに擬することもあったようです。  

もともとこの女悪魔は、カナン人(パレスチナ人)の安産の女神で、「目」やフクロウをシンボルとする大地母神でもありました。  

シュメールやメソポタミア(いずれも現在のイラク近辺)でも信仰され、4000年前に作られたと思しきレリーフや、彼女の姿をかたどったと思われる3000年ほど前の護符が発掘されています。



旧約聖書で、アダムとイヴが禁断の果実を食べるシーンがありますが、この2人をそそのかした蛇こそがリリスの化身なのであります。   これは、パリのノートルダム大聖堂にある彫刻にも、リリスが蛇として描かれていることからも分かるでしょう。



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ノートルダム大聖堂にある彫刻  アダムトイヴが禁断の果実を食べるようそそのかすリリス


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■ 蛇の誘惑 1510年
280×570cm | Fresco | Cappella Sistina, Vatican
Michelangero Buonarroti  −バチカン システィナ礼拝堂天井画 ミケランジェロ作−



アダムの創造 (創世記)
http://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/171.html
エヴァの創造 (創世記)
http://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/172.html
蛇の誘惑 と 楽園追放 (創世記) 
http://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/185.html



リリス(Lilith)は、本来はメソポタミア(シュメール)における女の夜の妖怪で、「夜の魔女」とも言われ、男児を害すると信じられていたもので、リリスはバビロン捕囚によってユダヤ人たちの間に知られるようになったとされています。


*バビロン捕囚とは、空前の繁栄を誇ったソロモン王の死後、イスラエルは北イスラエル王国(10支族)と南ユダ王国(2支族)に分裂し、北イスラエル王国はBC721年にアッシリアに滅ぼされ、イスラエル王国の10支族は、アッシリア領内の各地に分散移住させられ、歴史から姿を消す事になります。  

今でも、ユダヤ教のラビたちは、この10支族がどこに行ってしまったのか調査を続けていますが、日本とイスラエル(ユダ)の言葉や文化・習慣の共通点が多く見られることから、日本に来ていたのではないかという説もあり、日ユ同祖論はアメリカのユダヤ協会の百科事典にも紹介されているようです。  

一方、南ユダ王国は、BC587年に新バビロニアに滅ぼされ、指導者層や知識層など主だった人達は、皆バビロンに強制移住させられてしまいましたが。  これをバビロン捕囚といいます。  

その後、紀元前522年に新バビロニアを滅ぼしたアケメネス朝ペルシアのキュロスが、彼らを解放しカナンの土地に帰ることを許しました。  その間に、ユダ部族がベニヤミン部族を吸収合併したような形になり、ユダヤ人という呼び方が初めて生まれました。




イスラエル12支族 
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創世記(旧約聖書)の歴史的検証
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