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2006/3/29

ロックフェラー  国際政治・金融・企業

石油といえば、やはりアメリカのロックフェラーを忘れてはなりません。

彼は、多くの油田を掘り当てたイメージがありますが、実は自分で掘り当てた油田は無く、鉄道、船、パイプラインなどを使い、物流で石油業界を支配した人です。

ジョン・D・ロックフェラー(John David Rockfeller)は、江戸後期の1839年に生まれ、父はペテン師まがいの薬売りの行商人で、各地を転々としながら生きていました。

ロックフェラーは、高校を中退後、E・G・フォルサムズ商業学校に3ケ月だけ通い、16才で地元の「ヒューイット・アンド・トタル」という商社に簿記係りとして就職しました。

この頃は、ヨーロッパの産業革命の影響で、工場や家庭の照明に鯨油が使われ、消費量が増し、鯨の捕獲量が追いつかず、鯨油価格が高騰していた時代です。

アメリカも、都市化と工業化で油が不足し、日本近海まで鯨の捕獲に来ていました。

アメリカでは、1859年にエドウイン・ドレーク大佐が、ペンシルバニア州で、石油の機械的採掘に成功し、石油が鯨油の替わりに照明用に利用できる事が分かっていました。

それで、ペンシルバニア州西部の油田地帯に、一攫千金を夢見る人が集まり、オイルラッシュが始まりました。

オイルラッシュが始まった頃、ロックフェラーは20才で、1858年に独立し、友人と共同で、「クラーク・アンド・ロックフェラー」という会社を設立しました。

この会社はクリーブランドにあり、オハイオ州の農産物を買い入れ、ニューヨークに運んで販売する仕事をしており、この時に学んだ物流の知識が、石油で彼を億万長者にさせる事になります。

オイルラッシュと同時に、石油の取引も開始し、売上げを増やしている中、石油精製の技術者サミュエル・アンドリュースと運命的な出会いをします。

彼は、自分の会社を設立する為の出資者を探していた時で、ロックフェラーはこのベンチャーに出資し、1863年に「アンドリュース・クラーク・アンド・カンパニー」という石油精製の会社を設立しました。

石油は、重たくて嵩張るので、輸送が大変でしたが、次々とアイデアを出し、特に輸送費を削減し、競争力をつけてゆきました。

ロックフェラーは、1870年に「スタンダード石油」を設立し、ライバルメーカーの買収をしたり、鉄道会社を味方につけ、どんな小さな油田でも見つかると、すぐに鉄道駅をつくり、パイプラインを引き、石油業界を独占してゆき、一時はアメリカの石油のシェア90%を支配し、巨万の富を手中に収めてゆきました。

しかしながら、1880年頃には、ペンシルバニアの油田は枯渇し始め、オハイオ州、インデアナ州、テキサス州や、ロシア、インドネシア、中東にも進出を始めました。

ここで、ロックフェラーが偉かったのは、鉄道による成功体験に固執せず、時代の変化に合わせて、パイプラインやタンカーでの輸送に、柔軟に対応していった事です。

以後、アメリカのオリジナルな財閥であるロックフェラーは、ヨーロッパのロスチャイルドと対峙するようになりました。 

「スタンダード石油」は、1911年、独占禁止法により、34の会社に分割されてしまい、「エクソン」、「モービル」、「シェブロン」などが誕生しました。 



今日、石油会社の大手メジャーは、                           
1位 BP           (イギリス)       約31兆円 (年商)
2位 エクソン・モービル    (アメリカ)       約30兆円
3位 ロイヤル・ダッチ・シェル (イギリス、オランダ)  約29兆円
4位 トタル          (フランス)       約17兆円
5位 シェブロン        (アメリカ)       約16兆円   
6位 コノコ・フィリップス   (アメリカ)       約13兆円
7位 ENI          (イタリア)       約 8兆円 

などがあります。   


しかしながら、純利益の大きな順は、

1位 エクソン・モービル    (アメリカ)      約2.7兆円
2位 ロイヤル・ダッチ・シェル (イギリス、オランダ) 約2.0兆円
3位 BP           (イギリス)      約1.7兆円
4位 シェブロン        (アメリカ)      約1.5兆円
5位 トタル          (フランス)      約1.3兆円
  
という順番になります。 

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タグ: 石油  産業革命


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