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2006/4/30

ガスプロム-2  国際政治・金融・企業
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この図は、ガスプロムがヨーロッパに天然ガスの供給を行っている数量やルートを分かり易く示したもので、ガスプロムの2005年度での天然ガス生産数量は547.9bcmで、そのうち147.0bcm(約27%)がヨーロッパに輸出されています。

また、ヨーロッパで流通する天然ガスの約25%は、このガスプロムから供給を受けているものです。


また、生産地は西シベリアのヤマル半島に集中しており、下の図で赤いのが天然ガス、黒いのが石油の油田です。

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ガスプロムからヨーロッパに送られてくる天然ガスの量は、国別に見ると、

ドイツ(34.9%)、イタリア(21.9%)、トルコ(18.0%)、フランス(13.2%)、ハンガリー(9.0%)、チェコ(7.5%)、ポーランド(7.0%)、オーストリア(6.8%)、スロヴァキア(5.5%)、フィンランド(4.5%)、ルーマニア(4.5%)、ブルガリア(3.1%)、オランダ(4.0%)、セルビアモンテネグロ(2.0%)、ギリシア(2.4%)、クロアチア(1.0%)、ボスニア(0.4%)、スイス(0.4%)、スロヴェニア(0.5%)、ベルギー(0.5%)、マケドニア(0.1%)

となっており、この数字を知っておけば、国際政治のニュースを読むときに理解し易くなります。 

ちなみに、第2次世界大戦で敗戦した、ドイツやイタリアは原子力を持つことを制限され、戦勝国のフランスは原子力発電大国となり、現在のフランスの総発電量の77%は原子力発電によるものです。 これは、キューリー夫人の放射能の研究を、ヨーロッパ最大の金融財閥ロスチャイルドのパリ家が資金援助した歴史も背景にあります。

このように、ロシアにとっての一番のお得意様はドイツであり、天然ガス問題に関しては、EUとしてもドイツを窓口に交渉させています。 別途投稿しますが、その分ドイツとロシアの間には利権が生じ、ドイツ前首相のシュレッダーはガスプロムを通じてロシアから個人的便宜を図られ、ロシアの言いなりになっている事も、私周辺のドイツ人は不満に思っている人が多くいます。

女性のメルケル新首相は、アメリカとの関係も改善し、ロシアの言いなりになる事はなく、関係を損ねる事無く、言うべきことは言うという外交姿勢をもっているので、好感を持たれているようです。

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つい先日の、4月27日には、ロシアのプーチン大統領とドイツのメルケル首相は、西シベリア・トムスクで会談し、両国がエネルギー分野の協力を強化することで一致し、

ドイツの化学最大手BASFが、ロシアでの天然ガス開発参入など、ロシアのガスプロムとの関係を強化することでも合意し、両社代表が文書に調印しました。

天然ガスの3割以上をロシアに依存している為、ロシアでの資源開発に関与してゆきたいドイツと、欧州市場でガス供給を拡大してゆきたい、ロシアの思惑が一致したものであります。

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2006/5/1  19:43

投稿者:Renaissancejapan
ニシタツさま
参考資料としてのコメントありがとうございました。 本Blogは、皆さんへの発信のみならず、自分自身への知識や意見の整理の場として考えているので、参考資料を付け足していただけるのは有り難いです。 今後もよろしくお願い申し上げます。

2006/4/30  20:04

投稿者:ニシタツ

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