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2005/5/21

春の海ひねもすのたりのたりかな  宗教・思想・哲学・文学・芸術

かたい話が続いたので少し一息。

ここ数日、大きなニュースも無く、穏やかな日々が続いています。
今の状況をイメージするものとして、この俳句が頭に浮かびました。



誰もが知っている與謝蕪村(1716-1783年)の俳句です。

紫色に明るく霞んだ春の海が、のんびりと浜辺に打ち寄せては
返している風景を詠んだのでしょう。

「のたりのたり」と、まとわりついてくるような波の音と姿の繰り返し。

一日中、何の変化も無く、今日だけでなく、昨日も、明日も、
将来もそうなのでしょう。



蕪村は、春のけだるさという感情表現に、独特の新しい広がりと
深さを与えてくれた詩人です。

単なる季節感という単純なものではなく、長く平和な徳川時代が
もたらせた、単調さ、倦怠感を感じる事ができます。

しかしながら、決して暗く無く、明るいところが凄いところだと思います。



ヨーロッパ的には、ウイーンやパリなどの、退廃的な香りのするカフェ
文化に共通する物を私は感じます。

    
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