2015/5/23
タイ、日本の新幹線採用 国際政治・金融・企業

経済発展が著しいアセアン諸国ですが、タイが高速鉄道に、日本の新幹線を採用することが決まりました。 総工費約4300億バーツ(約1兆5000億円)の大型受注です。
当初、中国の高速鉄道を採用する予定だったらしいのですが、明らかに日本の当て馬として利用したのでしょう。
中国の政治的・経済的なプレゼンスがますます無くなっている事を示すものです。
だいたいにして、中国の新幹線の技術は日本が教えたものですが、中国の技術力では新幹線を安全に運行させることはできません。 2011年7月23日に、40人が亡くなった中国温州市双嶼近くの高架橋上で起きた中国高速鉄道列車事故が、それを証明しています。
実は、日本の新幹線は、世界で新日鉄・住金でしかつくれない80Kg/mのレールを採用しており、欧州の高速鉄道用にも輸出しております。 安全に安定して高速運行できるためには必須なのです。 中国は見よう見まねで60kg/mのレールを採用しているので、非常に危険なのです。
日中関係が悪くなると、日本がこのレールを中国に輸出制限をした段階で中国は終わりです。 実は軍事兵器についても同様で、日本がハイテク素材やハイテク部品を輸出するのを辞めれば、彼らは兵器をつくることはできません。
■タイ、高速鉄道で新幹線方式を採用 来週合意へ■
2015/5/22 2:00日本経済新聞 電子版
【バンコク=京塚環】タイが自国内で計画している高速鉄道に日本の新幹線方式を採用する見通しになった。27日に両国の運輸担当大臣が東京で会談し合意文書を交わす。総工費約4300億バーツ(約1兆5千億円)ともされる建設資金の調達など課題は残るが、新幹線の輸出が実現すれば台湾に次ぐ事例となる見通し。日本はインドにも新幹線の輸出を目指しており、官民で取り組むインフラ輸出に弾みがつきそうだ。
