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2006/6/11

シュメール神話 神々  古代文明・神話
シュメールにおける宗教は、世界各地にある土着の民間宗教と同じで、八百万の神々であり、ありとあらゆるものに神が宿ると考えられていました。 また、神々はギリシア神話にでてくる神々と同じで、人間と同じく失敗をしたり、嫉妬したり、情欲に身を焦がしたり、酒を飲んで酔っ払ったりと、極めて人間臭く親しみ易い物で、それぞれ都市や個人が守り神を持っており、家族と共に暮らしているとも考えられていました。

しかし一方では、神々にもランクがあり、最も最高位で重要な神様は天空の神アン(An)でした。 光や神聖という言葉と同義語で、創造主、天地の支配者、または宇宙の秩序を代弁する存在としてあがめられました。 楔形文字でアン(An)をあらわす文字は、8本の放射状文字「米」のマークであり、これが後にユダヤ教のダビデの紋、キリスト教の十字架のモデルになってゆきます。 古代中国もシュメールの影響を大きく受けており、アンは殷の甲骨文字では、「命の綱」という意味の米(コメ)という文字になりました。
 

シュメールの格の高い神様を紹介しますと、天空の神アン、女神キ、大気の神エンリル、水の神エンキ、月の神ナンナ、太陽の神ウトゥ(ナンナの息子)、地母神ニンフルサグ(エンキの妻)、銅の神ニヌルタなどがいました。 セム民族のアッカド人がメソポタミアを征服したとき、シュメールの多くの神たちは姿を消してゆきましたが、その理由は、中央集権化により個別の集団の守り神は否定されていくからです。 牛の角を持つアン、蛇の姿をしたキ、そして息子の大気の神エンリルのシュメール三大至高新神は、ユダヤ民族のモーゼの時代になると、エル・アシェラ・ハルの三位一体神になり、エルとハルは同一神とされ、ハルは人間の守護神とされました。 ハルはゴッド、バ・ハルとオリエントで呼ばれていましたが、後に「バアル」と呼ばれました。

既に以前の投稿で記述しましたが、遊牧民族のユダヤ人はカナンに入り、カナンの人から農業を教えてもらいましたが、カナンの人たちは、バアル男神とアシュラ女神を立て、それにお祈りをしてから仕事を始めていたので、ユダヤ教の初期である古代イスラエル信仰では、ヤハウェ信仰が主体ですが、ヤハウェ神以外の神を信仰したり、偶像を造って拝むという事をやっていたのです。 故に、他の神々の存在を認めた上での、ヤハウェ信仰という事で、一神しかいないという宗教ではなく、他の神々の存在を認めた上で、多神のなかから一神を選んで信仰とする拝一神教であった訳です。  

ユダヤ教が絶対的な一神教になったのは、モーゼの十戒からですが、この時に神の名もエルからYHWH(ヤハウェ)に変わります。 旧約聖書での創世記では、天地創造をされたのはエル(神)の複数形エロヒームであったことを思い出してください。 YHWH(ヤハウェ)は、シナイ山でモーゼが神からの言葉を受け「私はある」というものだと教えられたところから名付けられたものです。 ヘブライ語で「私はある」という意味がYHWH(ヤハウェ)だからです。

さらに詳しく説明すれば、シュメールを征服したアッカド人の時代に、シュメールの太陽、月、金星の神が三位一体化し、その主神がエリと呼ばれたところから、エルという言葉の語源もありますが、話が長くなりすぎるので、今回はこのくらいにしておきます。

実は、日本もシュメール文化の影響を強く受けています。 日本語は「あ」で始まり、「ん」で終わりますが、神社にある狛犬(獅子)の片方は「あ」と口をあけ、もう片方の一角獣の狛犬(獅子)は「ん」と口をつむんでいます。 

これは阿吽(あうん)といって、宇宙の始まりと終わりを表すもので、シュメールの最高神An(アン)の影響を受けているものだとも言われています。

また、キリスト教徒がいうアーメンもA(n)-me-n、仏教徒のいう阿弥陀A(n)-mida、日本神道でのK-A(n)-mi、でAnの発音があるのも、シュメールの最高神Anの影響を受けているものと考えられています。

最後に、今日我々が時計などで、12進法や60進法を使い、1週間は7日でありますが、これもシュメールが起源です。 彼らは、10進法とともにこれらを使っており、彼らの神にも数字をつけていました。 例えば、最高神アンは最高の格の数字60、大気の神エンリルは50、水の神エンキは40などです。

シュメールで発明された、一見使い難くそうな、7という数字や、12進法、60進法がどのようにして生まれた計算方法なのか、次回の投稿で説明したいと思います。

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