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2006/6/13

シュメール文明 天文学と数学  古代文明・神話
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現代の我々が使っている、1年12ケ月、1週間7日、1日24時間、円の角度が360度であるというものは、既にシュメール、またこれを受け継いだ古代バビロニアの時代に既に確立されたものであり、天文学と人間にとって数を数え易い10進法、12進法、20進法、60進法が基となったものです。  

天文学が発達したのは、作物を栽培するにあたって季節や時間を知る必要があった事、またチグリス・ユーフラテス川の氾濫の時期を知る為に必要なことでした。 また、メソポタミア地方の夏は暑く寝苦しいので、人々は涼を取るために、夜は家の屋上で寝ていたので、星空をよく観察できた事にあると思います。
 

先ずは、1日ですが太陽が昇り、沈み、また昇るのが基本の単位であります。 夜空で最も大きな星は月であり、満月になったり三日月になったりと、変化が大きくあるので、シュメールの人々は、月の変化で時間を知る暦(こよみ)をつくりました。 これが太陰暦です。 

新月・上弦の月・満月・下弦の月が一つのサイクルとなり、その変化の間が約7日、これが4回あるので、一ケ月は28日です。 そして、それぞれの日に守護星をつけたのが、日(太陽)、月(月)、火(火星)、水(水星)、木(木星)、金(金星)であり、この7日を一つの単位とするのが一週間で、上記のような曜日という物が考え出されました。

これらの星は、他の星よりも明るかったので、天や光を信仰するシュメールの人たちには幸運をもたらしてくれると考えたのでしょう。 また、北斗七星や、牡牛座のプレアデス星団(すばる)の7つの大きく輝く星も、7という数字がメソポタミアや西洋でのラッキーナンバーに影響しているものと思われます。 シュメールの最高神アンは、二本の牛の角を持っており、これがインドに伝わり牛は神聖なものとなりましたが、このプレアデス星団(M45)の七つの輝く星が、牡牛座にあるのも興味深いところです。
 
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また、太陽や太陽系以外の遠い星たちは、地球から見ると決まった運動をします。 太陽はいつも東から昇り、西に沈みます。 この変化は、言うまでもなく地球の自転によるものであり、星は北の空で日周運動を続けます。  地球は太陽の周りを回っているので、季節により見える星や星座の位置は変わり、1年周期で動いています。 太陽は日周運動の他に、西から東への年周運動もしており、星座の運動とは逆向きです。 従って、太陽は星座の間をぬって動き、この星座の間の太陽の通り道は黄道と呼ばれ、黄道上の星座が黄道12宮と呼ばれる星座です。

ところが、太陽系の惑星(火星、水星、木星、金星、天王星、海王星、冥王星)は、地球と同じように太陽の周りを回っているので、他の星とは違った動きをします。 一番最初に紹介した写真は、火星が星座の間を通る動きを示したものです。 これは惑星の逆行運動と呼ばれるものですが、星占いではこのような変化を波乱ととらえて、その動物にみたてた星座と関連付けて占っている物です。

また、1年12ケ月は、このような1年周期の太陽や星座の動きから、1年の満月と新月の回数が12回づつあった事と12星座から、1年を12ケ月としたものと思われます。

次に、12進法、20進法、60進法はどうして出来た物かを説明したいと思います。 一番分かり易いのは10進法ですが、これは手の指が10本だからです。 現代でも、我々は指を折って物を数える事があります。 20進法は、手足の指の数、しかし足の指はうまく折り曲げれないので、手の10本指と両足をつかった12進法が最初に生まれたのだと思います。

それがさらに発展し、12進法、60進法の新しい数え方は、まず左手を広げてみてください。 そして左手の親指で、人差し指から間接で分けられた肉のところをなぞっていきます。 人差し指には3つあります、同様に小指まで数えると12を簡単に数えられます。 両手でやると24進法です。 また、左手で12まで数えたあと、これを1回やったと記憶する為に、右手の親指を一本折ります。 そうして、右手の小指が折れるまで繰り返すと5回やる事に等しいですから、左手で数えた12 x 右手で数えた5 = 60 となります。 一見、訳の分からない12進法、24進法、60進法は、人間の体をつかって計算できる簡単な計算法であったことが分かります。 

また、人は計算するときに先ずは半分、さらに半分というのを基本的に考えていきますので、2でも4でも割り切れる12という数字は、10よりも便利であったとも考える事ができます。 さらに60になると、割り切れる数字(約数)は多く、人間の手足を使って計算できる、10と12と20の最小公倍数でもあるため便利な数字です。 360は不思議な数字で、約数が多く、7を除く1から10までの数字で割り切れる最小の数は360です。 360の不思議にあいまって7という数字が浮き出てくるのも興味深いところです。 ちなみに360を割り切れる数字は、こんなに多く有ります。 1, 2, 3, 4, 5, 6, 8, 9, 10, 12, 15, 18, 20, 24, 30, 36, 40, 45, 60, 72, 90, 120, 180, 360

古代シュメールの人は、1日の時間や、1年の太陽の動きの観察に日時計を使ったのではないかと思われますが、世界各地のストーンヘンジを見ても分かるように、円の中心に一本高い石が立っているものです。 正確に観察するために、約数を多く持つ360度を用いたのではないかと思います。 

また、1年を360日としたことから、円周の角度360度になったという有力な説もあります。 前述で、1週間7日で、1ケ月28日と書きましたが、実際には月は地球の周りを回っているだけでなく、地球と一緒に太陽の周りを回っているので、次の新月の時に太陽と月と地球の関係の角度はズレ、月の公転周期27.3日から約2.2日遅れます。 これは月の形の観察で容易に分かる事なので、シュメールの人達も修正し、1ケ月を29.53日(=約30日)としており、1年を360日としていたようです。
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2006/6/15  14:33

投稿者:Renaissancejapanさんのファンより
以前から12進法や60進法が何故あるのだろうと不思議でしたが、Renaissancejapanさんの説明で納得できました。  しかし、幅広く奥深い知識をお持ちですね、尊敬いたします。 これからも頑張ってください。

2006/6/14  7:06

投稿者:Renaissancejapan
コメントありがとうございました。 弟子入りという意味が良く分かりませんでしたが、私はたいしたものではありません。 情報源は、月並みですが本とインターネットです。 インターネットは沢山ヒットする割るには記述の内容が薄いので、本の方が詳しく書いてくれているので参考になります。 一方、写真はインターネットで探してきています、しかし思った以上の時間がかかってしまっています。

2006/6/13  22:37

投稿者:弟子入り希望
ルネサンスさん、凄すぎです。 どこで、いろんな情報を仕入れているのですか?

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