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2006/6/26

創世記(旧約聖書)の歴史的検証  旧約聖書
天地創造から、アダム創造、アダムとエヴァ、エデンの園、原罪と楽園追放、カインとアベル、ノアの大洪水、呪われたハム、バベルの塔、アブラハム、イサク生贄、ソドムとゴモラ、ロトと娘達、イサクとリベカ、イサクの祝福を受けたヤコブ、ヤコブの夢、ヤコブとラケル、ヤコブ(イスラエル)と神の格闘、奴隷に売られたヨセフ、誘惑されるヨセフ、ヨセフの夢の解き明かし、エジプトの総理大臣になったヨセフ、ヨセフ兄弟の再会、ヤコブ一家のエジプト移住、ヤコブの最期、ヨセフの最期までが、旧約聖書の「創世記」に記述されている内容で、創世記の次は、モーゼで有名な「出エジプト記」です。

今回は、旧約聖書の「創世記」に関して、歴史的検証を行ってみたいと思います。


先ず、旧約聖書ですが、「新約聖書」 「旧約聖書」 という呼び名は、紀元2世紀頃にキリスト教徒の間で呼ばれ始めたもので、イエスキリストを神の子と認めないユダヤ人の間では「ユダヤ教聖書」 「ヘブライ語聖書」と呼ばれているようです。

旧約聖書は、ユダヤ人が語り伝えてきた神話、伝説、信仰、神を祭る方法についての決まり、日常で守らなければならない規則、ユダヤ人の歴史、宗教文学などを集大成したもので、約千数百年にわたる様々な古い伝承の記述、加筆、編集がなされたもので、最終的に現在のような正式な正典となったのは、紀元90年頃にユダヤ教のラビたちによって、旧約聖書の正典を決定した「ヤムニア会議」です。

まず、神による天地創造があり、人間のアダムとエヴァが創り出されますが、彼らが住んでいたエデンの園は、チグリス・ユーフラテス川がぺルシャ湾に流れ込むあたりの、豊穣な土地、シュメールの都市「グ・エディン」ではなかったかと思われます。 現在のイラクとクエートの当たりです。

http://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/232.html
 
地球上で最期の氷期は、約7万年前からはじまり、1万5000年前まで続いたヴルム氷期ですが、その後地球規模での大洪水が、今日までに3〜4回あったとされています。

紀元前9000年頃、シュメール人がメソポタミアに移住してきて農耕が始まり、紀元前5000年頃ウルに古代都市ができますが、紀元前4000〜3500年頃にメソポタミア平原一帯に大規模な洪水が本当に起こりました。

http://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/233.html

旧約聖書よりも古い、シュメールのギルガメッシュ叙事詩には、ノアの大洪水とそっくりな話があり、これがモデルになっていると考えられます。 旧約聖書によると、アブラハム自身が、ウルの出身だったわけですから、シュメールの影響を受けていても何ら不思議ではありません。 

紀元前3000年代になるとシュメール王朝が興りますが、この都が創世記にでてくるカルデアのウルと考えられます。 紀元前2100年頃になると、ウル第三王朝のウル・ナンムは支配下においたバビロン(バベル)に高層神殿ジグラッドを建てますが、これがバベルの塔のモデルとなっていると思われます。

http://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/235.html

紀元前2000年、ウルは古バビロニアのハムラビ王によって滅ぼされ、紀元前1800年頃、ウルからハランへと北上してゆく半放牧のセム諸部族たちのなかに、テラ、アブラハム一家もあったと推定されています。 アブラハムは神の命令によって、一族でハランの南のカナンの地を目指して放浪をしたと旧約聖書に書かれていますが、ウルが滅ばされ、住めなくなってしまい、砂漠の荒野での厳しい放浪生活で、故郷のウルや伝説のエデンを思い出してしまい、それを諦め想いを振り切る為に、神に命じられたとして自分に言い聞かせ、我慢したのではないでしょうか。

ヤコブ(イスラエル)とラケルの間に生まれたヨセフが、兄達に奴隷としてエジプトに売られてしまいますが、いくら優秀で容姿端麗のヨセフでも、よそ者のイスラエル人がエジプトの総理大臣になる事は考えにくい事ですが、実は1891年にナイル川東岸のアマルナで発見された「アマルナ文書」や1906年にトルコの首都アンカラ近くのボガズキョイで発見された「ボガズキョイ文書」によって、紀元前2000年から紀元前1200年頃にかけて、小アジア・シリア・エジプトで複雑な民族移動があったことが判明しており、その中にヒクソスと呼ばれるセム系民族がいたことが明らかになっています。

古代パレスチナに定着したセム系遊牧民族のヒクソス(エジプト語で、よその土地の王という意味)が、紀元前1730年頃から1580年頃までエジプトを支配していた時代があった事が明らかになっていますが、これはヨセフがエジプトに居た時代(紀元前1700年頃から1600年頃)とほぼ一致するので、ヨセフが同じパレスチナのセム族であるヒクソスに優遇されたと考えれば納得できる話となります。

ヨセフを頼って、エジプトに移住してきたヤコブ(イスラエル)一族ですが、旧約聖書にもあるように、最初はたいへん優遇された身分でした。

ところが、モーゼの時代になると、イスラエル人は奴隷として働かされてしまいます。
これは、紀元前1580年頃ヒクソスが倒され、エジプトはアーモセス第18王朝の時代に入り、この時からよそ者であるイスラエル人(ユダヤ人)は迫害を受け、奴隷の身分に落とされたからだと思われます。

モーゼの時代は、紀元前1230年頃とされていますが、これは新エジプト王国時代(第18〜20王朝)で、有名なツタンカーメン王(第18朝ファラオ)やラムセス2世(第19朝ファラオ)の時代にあたります。 おそらく、モーゼの時代のイスラエル人たちは、アブシンベル神殿や物資貯蔵の町ピトムとラメセスを造らされていたのだと思われます。



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2006/10/20  9:59

投稿者:Renaissancejapan
私は、技術者のビジネスマンです。 宗教は全く信じておりませんが、ユダヤ人に大きな関心を持っており、特に旧約聖書の物語を読むのが好きです。 田村さんは、カトリック信徒でありながら、旧約時代のイスラエルの民そのものが信仰との事、初めて聞いたパターンです。 何やら奥深そうな物を感じます。

2006/10/11  14:16

投稿者:田村純一
始めまして、田村と申します。失礼ですが聖職者の
お方ですか?私はただ一介のカトリック信徒です。
ある時、神に従いまた、ある時神に背く、モーゼに
率いられ、出エジプトした、旧約時代のイスラエル
の民そのもの、こそが私の信仰です。つまり偽善者
です。ご指導の程よろしくお願いします。

http://amebol.jp/j-tamura

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